iPhoneだけでFXの練習はできるのか、実際に試した
羽田の搭乗ゲートに「あと40分」と出ていました。
一泊だけの出張だったのでノートPCはホテルに置いてきていて、プラスチックの椅子に座って意味もなくスクロールしているうちに、この時間を何かに使えるはずだと気づきました。ちょうどピンバーのセットアップを練習したいと思っていたところで、40分はリプレイのセッションには十分すぎる。手元で動くものさえあれば。
その40分で何本のローソク足を見られるかは、選ぶ通貨ペアと時間帯でかなり変わります(時間帯別の変動幅)。当時はそこまで考えていませんでしたが。
App Storeで「FX 練習」と入れてみました。出てきたものの大半は、価格アラートを練習と言い張っているアプリか、証券会社のデモ口座(リアルタイムでしか動かないので早送りができない)か、3日間の体験期間の後に月額課金の壁があるリプレイアプリでした。
スマホで実際にできたこと
ノートPCではFormiqを数か月使っていたので、そのまま検索してiOSアプリを入れました。空港のWi-Fiでダウンロードして、コーヒーがまだ熱いうちに開けた。
40分で、リプレイのセッションを2本、合計28トレードやりました。
できたことを並べると、思ったより多い。
- 過去チャートの再生(自動・手動の両方)
- エントリーとエグジット、損切り・利確の設定
- ローソク足の読み取りに必要な範囲のズームとスクロール
- トレード履歴と損益の確認
判断そのものに必要な機能は、ひととおり手のひらに乗っていました。
難しかったこと
素直に書くと、複数インジケーターを同時に見るのは無理でした。
ボリンジャーバンドとRSIをサブペインで同時に出すと、メインのチャート領域が窮屈になります。結局スマホでは1つに絞り、複数を重ねる作業はノートPCに回すようになりました。
数週間そうしているうちに、この制約が何かを教えていることに気づきます。
RSIだけを、他に照合するものが何もない状態で見続けると、その指標が各ローソク足で何をしているのかを理解せざるを得なくなる。「RSIが30を割ったから買い」というチェックボックスの使い方をやめて、ひとつの流れとして読むようになりました。
画面の狭さが、結果的に読み方を変えました。
使い分けが定着した
いまはこうなっています。
| 用途 | 時間 | |
|---|---|---|
| iPhone | 反復練習。1セッション20トレード程度 | 移動中、待ち時間 |
| ノートPC | 分析。複数インジケーター、バックテスト、履歴の振り返り | 夜 |
スマホは回数を稼ぐ場所、PCは考える場所。 この分担にしてから、練習量が明確に増えました。増えた分はほぼ全部、これまで何もしていなかった隙間時間から来ています。
同じアカウントでログインしていれば、設定もトレード履歴もクラウド同期されます。電車でやった20トレードが、夜にPCを開いたときにはもう履歴に入っている。ジャーナルがひとつにまとまっていることが、この使い分けを成立させています。
無料の範囲
Formiqは無料で始められます。クレジットカードは不要で、Googleアカウントだけで登録できます。体験期間という概念がないので、無料プランのまま使い続けられます。
無料プランの制限は、インジケーターの同時表示が2つまで(未登録なら1つ)、バックテストが1日3回まで(未登録なら1回)、AIアシスタントのFommyが1日10回まで。リプレイ練習とトレードジャーナルには回数制限がありません。
スマホで主にやることは練習と記録なので、無料プランで足りないと感じる場面はほとんどありませんでした。インジケーター2つの制限も、前述のとおりスマホの画面では2つ以上載せないので実質的に当たりません。
いくつか、はっきりさせておくこと。Formiqは証券会社ではなく、ツール内の取引はすべてシミュレーションです。また価格データはヒストリカルで、最新のローソク足はおおむね2週間前までです。今の相場を追うアプリではありません。
結論
iPhoneだけでFXの練習は成立します。ただし練習は成立するが、分析は成立しない、という条件付きです。
そしておそらく、それで問題ありません。多くの人に足りていないのは分析の精度ではなく、単純な反復の回数だからです。回数を稼ぐ場所としては、いつもポケットに入っている端末は最強です。
深いところをやりたくなったら、そのときPCを開けばいい。習慣が始まるのは、たいてい小さい画面のほうです。
Formiqは、リプレイ練習とノーコードバックテストをブラウザだけで使える無料のFXツールです。 チャートを開く、または無料プランでできることをご覧ください。