FXの過去検証(チャートリプレイ)のやり方

過去検証は、すでに終わった相場をもう一度先頭から動かし、この先どうなるかを見ない状態で売買してみる練習です。チャートを右にスクロールすれば答えが見えてしまうので、答えを隠したまま1本ずつ進める仕組みが要ります。ここでは用語の違い、手順、練習する通貨ペアと時間帯の選び方をまとめます。

変動幅の数値は2016〜2025年・2,595営業日の1時間足から集計したものです。

過去検証・リプレイ・バックテストは何が違うのか

3つは同じものとして語られがちですが、違うのは「誰が売買を判断するか」です。チャートリプレイは、過去のローソク足を1本ずつ進める機能そのものを指します。過去検証は、そのリプレイを使って自分の手法を試す行為です。バックテストは、売買ルールをあらかじめ決めて機械に一括計算させることを指します。

つまりリプレイと過去検証では、判断するのは自分です。裁量の練習になります。バックテストで判断するのはルールで、そのルールが過去に通用したかを測ります。手法をまだ言葉にできていない段階では、先に過去検証をしたほうが早く進みます。

どういう手順でやるか

最低限、次の4つが揃っていれば過去検証になります。3番目を省くと、当てただけの記憶しか残りません。

  1. 通貨ペアと時間足を決める
  2. 自分が結果を知らない期間を開始位置にする
  3. ローソク足を1本ずつ進め、エントリーとイグジットを実際に記録する
  4. 終わったら勝率・損益・平均利益を見る

どの通貨ペアで練習するか

1日にどれだけ動くかはペアによって大きく違います。ポンド円は1日平均153.9 pips、NZドル米ドルは63.5 pips(2016〜2025年・2,595営業日)。同じロットで同じ手法を試しても、前者は後者の約2.4倍の幅で損益が振れます。

練習を始める段階では、値幅の小さいほうが向いています。ポンド円で作った「これくらいの含み損なら普通」という感覚は、NZドル米ドルでは通用しないからです。ペアごとの数値は変動幅の一覧で確認できます。

どの時間帯を選ぶか

ドル円が最もよく動くのは日本時間23:00台で、その1時間だけで平均27.8 pips動きます(2016〜2025年)。ロンドンとニューヨークの取引時間が重なる時間帯です。

練習の目的で選び分けるなら、動く時間帯はエントリーの判断が多く発生するので回数を稼げます。逆に動かない時間帯は、待つ練習になります。どちらも要るので、片方だけで検証を終えないことです。

何トレードやれば判断材料になるか

1セッションぶんの勝率は、そのまま手法の実力とは読めません。20トレードで11勝なら勝率55%ですが、そのうち1回の結果が変わるだけで50%になります。1回の数字を信じるより、同じルールで複数セッションを重ねて、ばらつきの幅を見るほうが確かです。

Formiqの「今日の練習」は、通貨ペアと期間を自動で選び、20トレードで自動的に終わります。1回の分量を固定しておくと、セッション間の比較がそのままできます。

よくある失敗

過去検証が身にならないときは、だいたい次のどれかが起きています。

  1. 先の値動きを一度見てから巻き戻す。答えを見た後の判断は練習にならない
  2. 記録を残さない。印象だけが残り、次の週には勝率を思い出せない
  3. 毎回ルールを変える。何が効いたのか切り分けられなくなる
  4. うまくいった期間だけを繰り返す。相場付きが違う期間こそ試す価値がある

よくある質問

過去検証は無料でできますか

Formiqのリプレイ練習は無料プランに含まれており、登録なしのゲストでもそのまま使えます。ブラウザで動くのでインストールも必要ありません。

MT4やMT5がなくてもできますか

必要ありません。Formiqはブラウザだけで動きます。MT5のストラテジーテスターを使う方法もありますが、こちらはWindows環境とヒストリカルデータの用意が前提になります。

スマートフォンでも過去検証できますか

できます。ブラウザで開くだけなので、iPhoneでもAndroidでもリプレイ練習とバックテストが動きます。

何年ぶんの過去チャートを使えますか

Formiqのチャートは主要通貨ペアの過去データを分足まで遡って読み込みます。この記事の変動幅の数値は、2016〜2025年・2,595営業日ぶんの1時間足を集計したものです。

過去検証とデモトレードはどちらが先ですか

過去検証が先です。デモトレードは実時間で進むので、1日分の相場を見るのに1日かかります。過去検証なら同じ期間を数分で通せるため、試行回数を先に稼げます。

数値の出典と作り方

このページの変動幅と時間帯の数値は、Dukascopy Bank SA — historical data feedの1時間足を、2016〜2025年・2,595営業日ぶん集計したものです。集計はFormiqが行っています。

元データ(Dukascopy 過去データ)

そのまま過去検証を始める

登録もインストールも要りません。通貨ペアと期間を選ぶところは自動なので、開いてすぐ1本目を進められます。