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平均足ローソク足順張りインジケーターバックテストドル円

平均足の終値では約定できない:同じ売買を2つの価格で計算した

平均足の終値は4本値の平均で、そこで売買はできません。同じ6,107取引を実際の終値と平均足の終値で計算すると、−523pipsが+34,120pipsになりました。ドル円960通りの実測です。

平均足(へいきんあし、Heikin Ashi)は、ローソク足を書き換えたものです。インジケーターのように足の横に線を引くのではなく、足そのものを別の数字に置き換えます

計算は2行だけです。終値は4本値の平均、始値は1本前の平均足の真ん中。それだけで、チャートはずっと滑らかになります。

このシリーズで足そのものを書き換える対象を測るのは、21本目にして初めてです。そして測ってみると、他の20本には無かった問題が出てきました。平均足の終値は、誰も売買していない価格です。

同じ6,107回の売買を、実際の終値で計算するか、平均足の終値で計算するかだけ変えました。

0+10k+20k+30k2025年の取引を順に積み上げたもの(pips)
実際の終値で計算(−523pips)平均足の終値で計算(+34,120pips)ドル円2025年・15分足・色の変化・6,107取引・スプレッド0
同じ売買を2通りの価格で計算しました。戦略は1文字も違いません。違うのは約定価格をどちらの終値で書くかだけです。平均足の終値は4本値の平均であって、そのどれでもありません。

平均足は何を計算しているのか

1本の足につき2行です。

  • 平均足の終値 =(始値+高値+安値+終値)÷ 4
  • 平均足の始値 =(1本前の平均足の始値+1本前の平均足の終値)÷ 2

高値と安値は、この2つと実際の高値・安値のうち外側を取ります。

この2行から、他のインジケーターには無い性質が3つ出てきます。

平均足の終値は、価格ではない

4本値の平均は、4つのどれでもありません。その値段で取引された瞬間は、その足の中に存在しません。

どれくらい離れているかを測りました。

時間足実際の終値との差(中央値)平均上位10%最大
15分足2.22pips3.09pips6.70pips78.5pips
1時間足4.55pips6.22pips13.46pips113.2pips
4時間足9.26pips12.58pips27.34pips147.6pips

ドル円2025年の数字です。しかもずれる向きが偏っています。 陽線の平均足のうち、平均足の終値が実際の終値よりにあったものは63.7〜67.3%(時間足3種×2年の6通り)。買いのシグナルが出たとき、平均足の終値は実勢より安いほうに寄っているということです。

平均足は、自分の開始日を忘れない

平均足の始値は、1本前の平均足から作られます。その1本前も、さらに1本前から作られます。期間を指定するつまみが無いのは、全部の足を使っているからです。

過去の影響は消えません。ただし毎回半分になります。同じ足を、500本ずらした別の日から計算し直して比べました。

時間足開始時点の差1pips以内になるまで0.1pips0.01pips0.001pips
15分足4.76pips3本6本9本13本
1時間足7.06pips3本7本10本13本
4時間足7.30pips3本7本10本13本

1本進むごとの差の比は、測れた16〜17本すべてで0.5ちょうどでした。2つの漸化式を引き算すると差の項だけが残って半分になるので、当然ではあります。

実務上の意味は2つです。開始日を変えると平均足の値は変わります(3桁の精度でも13本で追いつくので、ふつうは気になりません)。そして平均足には「何本ぶんのデータが要るか」の答えが無い。50本あれば実用上は十分ですが、厳密にゼロになる本数はありません。

平均足の色は、移動平均のクロスそのもの

ここが一番はっきりした結果です。

平均足の始値は「1本前の始値と終値の平均」なので、平均足の終値を係数0.5で指数平滑したものと同じです。係数0.5の指数移動平均は、期間3のEMAです。

つまり 平均足が陽線であること=(4本値の平均)がその3期間EMAを1本前の時点で上回っていること、そのものです。

実測でも、時間足3種×2年の6通りで色の食い違いは0件、色が変わった足の食い違いも0件でした(始値の誤差は最大0.08〜0.48pips、これは開始時点の名残です)。

平均足のローソク足は、価格と移動平均のクロスをローソク足の形で描いたものだ、と言えます。この記事の後半で、そのことが成績にどう出るかを測ります。

平均足をチャートに表示する方法

環境手順
MT4 / MT5Heiken Ashi が最初から同梱されている。ナビゲーター → インディケータ → Heiken Ashi をチャートにドラッグする
TradingViewチャート上部の足種メニューから平均足(Heikin Ashi)を選ぶ
ブラウザ(Formiq)チャート種類から選べる。バックテスト側では読み方4種(色の変化・N本連続・ヒゲの無い足・同時線)と計算方式4種を条件にできる

TradingViewで注意が要るのはここです。 チャート種類を平均足にしたままストラテジーを動かすと、約定価格まで平均足の値になります。 この記事で測っているのは、まさにその差です。

MT4は逆で、Heiken Ashi は描画するだけなので Close[] は実際の終値のままです。ただしMT4には平均足を返す組み込み関数が無いので、EAに書き出すときは直近N本から自分で組み立てるループを書くことになります。

検証の条件

数字を見る前に、何をどう測ったかを書いておきます。

項目
通貨ペア米ドル/円
期間2025-01-01 〜 2025-12-31(比較用に2024年も同条件)
時間足15分足 / 1時間足 / 4時間足
読み方色の変化 / 同じ色がN本連続(1〜5) / ヒゲの無い足 / 同時線(実体比率0.05・0.1・0.2)
計算方式標準 / ベター(2本平均) / 平滑化(3・5・10) / 二重平滑化(3・5・10)
組み合わせ1区分あたり80通り。時間足3種 × 期間4区分で合計960通り
決済反対シグナルまで。4つの読み方はすべて対称なので、エントリーと決済に同じルールを使う
約定実際の足の終値。平均足はいつ売買するかだけを決める
損切り・利確使わない(別セクションで測定)
スプレッド0.3pips固定
ロット0.1ロット

約定を実際の足で取ることが、この検証の前提です。 平均足は「いつ」を決め、「いくらで」は市場が決めます。次のセクションは、その前提を外すと何が起きるかの測定です。

同じ売買を、2つの価格で計算する

戦略は一切変えません。約定価格をどちらの終値で書くかだけを変えます。スプレッドは両方とも0にして、価格の差だけが残るようにしました。

冒頭の図がその結果です。灰色が実際の終値、赤が平均足の終値。同じ6,107回の売買です。

読み方時間足実際の終値平均足の終値
色の変化15分足2025−523.1+34,120.0+34,643.1
色の変化15分足2024−376.0+34,013.3+34,389.3
色の変化1時間足2025+1,617.7+18,228.6+16,611.0
色の変化4時間足2025+910.7+10,203.5+9,292.8
N本連続(3)1時間足2025+1,276.5+3,875.8+2,599.3
ヒゲの無い足1時間足2025+1,123.1+6,708.6+5,585.6
同時線(0.1)15分足2025−2,450.0+2,996.1+5,446.1

6つの読み方×3時間足×2年の36通りのうち、平均足の終値で計算したほうが良くなったのが35通り。 そのうち15通りは、赤字が黒字に変わりました。

差がどこから来るのか

からくりは単純です。約定は入口と出口の2回あり、そのたびに平均足の終値と実勢の差を1回ずつ拾います。しかも前節で見たとおり、その差は買いなら安いほう、売りなら高いほうに偏っています。

時間足実勢との差の平均×2実測の1取引あたりの差
15分足20253.096.185.670.917
1時間足20256.2212.4410.730.863
4時間足202512.5825.1724.330.967
4時間足202412.0524.1023.580.978

1取引あたりの上乗せは、実勢との差のおよそ2倍(実測で0.86〜0.98倍)になります。このシリーズでは「コスト=取引回数×スプレッド」を20本で確かめてきましたが、これはその逆向きの版です。取引回数×(実勢との差の約2倍)が、そのまま架空の利益になります。

だから15分足の色の変化がいちばん派手になります。年6,107回売買して、1回あたり5.67pipsを拾うからです。

平滑化は、たしかに存在する

平均足が売られている理由は「ノイズが減ってトレンドに乗り続けられる」です。ここは測ると本当でした。

0%10%20%30%40%50%12345678+同じ色が続いた本数
平均足(1,548回)ふつうのローソク足(3,185回)ドル円2025年・1時間足
同じ色が何本続いてから変わるかです。ふつうのローソク足は半分が1本で終わり、平均足は4分の1しか1本で終わりません。平滑化は実在します。平均の連続本数は1.95本から4.02本へ、およそ2倍になりました。
時間足平均足の連続本数ふつうの足色が変わる回数(平均足 / ふつう)
15分足20254.081.986,107 / 12,576
1時間足20254.021.951,548 / 3,185
4時間足20254.202.00383 / 806

平均の連続本数はおよそ2倍、色が変わる回数はおよそ半分。 6通り(時間足3種×2年)すべてで同じ方向でした。1本で色が変わってしまう割合は、ふつうの足の49.2〜50.7%に対して平均足は20.8〜24.3%です。

平滑化が本物であることと、それが儲かることは別です。ここから先はそれを測ります。

ヒゲの無い足は、半分の足で起きる

「陽線で下ヒゲが無ければ強いトレンド」という読み方があります。まず頻度を数えました。

時間足ヒゲの無い足の割合
15分足46.9〜47.3%
1時間足46.2〜46.8%
4時間足47.7〜49.4%

ほぼ2本に1本です。 年の半分で成立する条件は、何も絞り込みません。GMMAの「長期リボンの整列が85%の足で成立していた」と同じ形で、これで2件目になります。

同時線(実体が小さい足)は、実体比率0.1で10.5〜12.5%でした。こちらは十分に珍しい条件です。

4つの読み方をバックテストした

ここからは実際の足で約定させた結果です。標準の平均足で揃えました。

時間足色の変化N本連続(3)ヒゲの無い足同時線(0.1)
15分足2025−2,355.2−1,602.5−535.2−2,905.4
15分足2024−2,200.9−1,308.4−1,260.5−3,417.0
1時間足2025+1,153.3+1,094.1+912.8+788.6
1時間足2024+101.3+2,194.2+3,895.2−1,548.6
4時間足2025+796.1−834.3−566.5−1,244.3
4時間足2024+3,051.6−302.1+2,972.9+682.9

取引数は1時間足2025年で、色の変化1,548回・連続(3)608回・ヒゲ701回・同時線434回です。

15分足は12通り中12通りが赤字でした。読み方を変えても救えません。理由は取引回数で、色の変化は年6,107回売買します。スプレッド0.3pipsだけで1,832pipsを払うので、スプレッド0でも−523.1pipsの系にそれが乗ります。

同時線だけ勝率が高く出ます(1時間足2025年で52.76%、他は35〜37%)。逆張り的な読み方は勝率が高く、損益では勝てない。 このシリーズで21本続けて同じ形です。

時間足別に、両方の年で残った設定

読み方15分足1時間足4時間足
色の変化1/87/85/8
N本連続11/4032/407/40
ヒゲの無い足3/83/80/8
同時線1/248/2411/24
80通り全体16/8050/8023/80

2025年の中央値は15分足−509.3pips、1時間足+850.7pips、4時間足+5.3pips。

平均足がまともに機能したのは1時間足だけでした。80通り中63通りが2025年に黒字、50通りが両方の年で黒字です。このシリーズで、ひとつの時間足がこれだけ揃って残った例は多くありません。

連続本数のはしご

「同じ色がN本続いたら入る」のNを1から5まで動かします。N=1は色の変化そのものなので、はしごの端が既知のものに着地します(スイープで完全一致を確認しています)。

時間足1本2本3本4本5本
15分足2025−2,355.2−1,090.9−1,602.5−401.9+85.7
15分足2024−2,200.9−1,729.8−1,308.4−774.6−1,851.0
1時間足2025+1,153.3+2,415.4+1,094.1+1,375.8+442.4
1時間足2024+101.3+2,545.3+2,194.2+2,227.4+3,392.5
4時間足2025+796.1+1,478.1−834.3−993.7−496.5
4時間足2024+3,051.6+1,379.9−302.1−1,328.7−1,227.3

単調ではありません。 1時間足では待つほど勝率が上がり(38.5%→42.5%)取引数が減りますが(824→336)、損益はそう動きません。両方の年で黒字だった数だけは1時間足できれいに出ます。1本7/8、5本8/8です。

4時間足は逆で、3本以上待つと0/8まで落ちます。待つのが良いかどうかは時間足とセットです。

4つの計算方式

標準・ベター(2本平均してから平均足)・平滑化・二重平滑化の4種類があります。まず何が変わるかを見ます。

方式色が変わる回数(1時間足2025年)平均連続本数標準と色が違う足
標準1,5484.020%
ベター1,2325.0512.3%
平滑化(5)7188.6727.9%
二重平滑化(5)55711.1839.4%

平滑化するほど連続本数が伸び、標準とは別物になります。 二重平滑化は4割の足で色が違います。

成績(色の変化とN本連続の平均、1時間足):

方式2025年2024年
標準+1,272+1,760
ベター+1,127+2,021
平滑化(3)+1,543+2,506
平滑化(10)+267+3,200
二重平滑化(10)+282+1,406

平滑化(3)が両方の年で上位でしたが、平滑化(10)は2025年に+267、2024年に+3,200と年で正反対です。15分足では二重平滑化(10)だけが両年黒字(+1,706 / +1,697)で、これは単に取引数が1,198回まで落ちるからです。

アウトオブサンプル検定:片方の年の最良を、相手の年に当てる

時間足2024年の最良2025年に当てると
15分足ヒゲの無い足/平滑化(5)(+2,921.9)−2,445.0(80通り中78位・中央値−509.3)
1時間足N本連続(2)/平滑化(10)(+4,030.9)−209.5(80通り中71位・中央値+850.7)
4時間足同時線(0.2)/平滑化(5)(+4,237.9)+437.8(80通り中28位・中央値+5.3)

3通り中2通りが下位2割に沈みました。 中央値を上回ったのは4時間足の1通りだけです。1時間足は80通り中50通りが両方の年で黒字なのに、そこから前年の1位を選ぶと71位を引く。これがこのシリーズで20本繰り返してきた形です。

順位相関も出しておきます(80通り全体)。

時間足2024↔20252025年前半↔後半
15分足+0.533+0.128
1時間足+0.045−0.022
4時間足+0.166−0.150

15分足だけが正の相関を出しています。 ただし15分足は80通り中51通りが2025年に赤字なので、「赤字の順序が安定している」という意味でしかありません。

平均足でなければならないのか

平均足の色は、(4本値の平均)とその3期間EMAの比較そのものでした。だとすれば、ふつうのローソク足で同じクロスを回したら何が違うのかを測る必要があります。

対照はEMA(1)とEMA(3)のクロス(終値)です。形は同じ、変換だけ無し。時間足3種×2年×計算方式8種の48通りで突き合わせました。

−4k−4k−2k−2k00+2k+2k+4k+4kふつうのローソク足でEMA1/3クロス(pips)平均足の色の変化(pips)
M15H1H4対角線より上=平均足のほうが勝った(48通り中31通り)
平均足の色は(4本値の平均)とその3期間EMAの比較そのものなので、色の変化は価格と移動平均のクロスです。同じクロスをふつうのローソク足で回したものと比べると、平均足は取引数を48通り中48通りで減らし勝率を46通りで上げ、損益で上回ったのは31通りでした。
平均足の色の変化終値のEMA1/3クロス
取引数(1時間足・2025年・標準)1,5482,082
勝率35.66%32.37%
損益+1,153.3+476.0

48通り全体では、

  • 取引数が少ないのは48通り中48通り
  • 勝率が高いのは48通り中46通り
  • 損益で上回ったのは48通り中31通り

変換は取引数と勝率では確実に効き、損益でも半分より上に出ました。 CCIの典型価格(25/36)とサイコロジカルラインの本数(16/36)に続いて3件目の比較ですが、31/48=64.6%はこの3つの中で最も良い数字です。

ただし内訳を見ると時間足で割れます。15分足は16通り中16通り、1時間足は16通り中13通りで変換のほうが上ですが、4時間足は16通り中2通りしかありません。4時間足では平均足にする意味が見つかりませんでした。

なお15分足の16/16は「負けが小さい」という意味です。対照のEMA1/3クロスが2025年に−4,981.6pipsで、平均足の色の変化が−2,355.2pips。どちらも赤字です。

フィルター・損切り利確・コスト

ADXフィルターは、また壊した

設定ベースADX≥20ADX≥25ADX≥30
色の変化・1時間足・2025+1,153.3(1,548回)+838.2(1,001回)+422.0(705回)+89.4(468回)
色の変化・1時間足・2024+101.3(1,525回)−1,437.0(976回)−1,043.0(671回)−1,213.9(449回)

2025年は単調に削れ、2024年は赤字に落ちます。 トレンド系の読み方にトレンドの強さのフィルターを足すと壊れる、はこれで4件目です(GMMA・CCI・サイコロジカルラインに続く)。

時間帯

東京時間(UTC 0〜8)は年で逆を向きました。1時間足の色の変化は2025年が+1,153.3 → +646.5と悪化、2024年が+101.3 → +1,558.7と改善です。ロンドン+ニューヨーク時間は両方の年で悪化しました(+1,153.3 → +257.4、+101.3 → −700.2)。

損切り・利確

1時間足の色の変化に損切り100・利確200を足すと2025年は+1,047.2(ベース+1,153.3)、2024年は+15.3(ベース+101.3)。どれも改善と呼べる幅ではありません。 損切り30・利確60は2025年を−249.6まで落とします。

コスト

損益はスプレッドに対してきれいに直線で、失ったpips=取引回数×スプレッドが5つの設定すべてで誤差なく成立しました。

設定取引数スプレッド00.31.0損益分岐
色の変化・15分足6,107−523.1−2,355.2−6,630.1成立せず
色の変化・1時間足1,548+1,617.7+1,153.3+69.71.05pips
N本連続(3)・1時間足608+1,276.5+1,094.1+668.52.10pips
同時線(0.1)・1時間足434+918.8+788.6+484.82.12pips

取引数を減らす読み方ほど損益分岐が高くなります。 15分足の色の変化はスプレッド0でも赤字なので、コストの問題ではありません。

この検証で言えること

  1. 平均足の終値は約定価格ではない。 実際の終値から中央値で2.22〜9.26pips離れていて、陽線のときは63.7〜67.3%で実勢より安いほうにあります。同じ6,107取引を両方で計算すると−523.1pipsと+34,120pips。36通り中35通りで平均足の価格のほうが良くなり、15通りは赤字が黒字に変わりました
  2. 架空の利益は、実勢との差のおよそ2倍×取引回数。 入口と出口で1回ずつ拾うからです(実測で0.86〜0.98倍)
  3. 平滑化は本物。 同じ色が続く本数は1.95本から4.02本へ、色が変わる回数は半分に。6通りすべてで同じ方向です
  4. 平均足の色は、(4本値の平均)と3期間EMAのクロスそのもの。 色の食い違いは6通りで0件でした。ふつうの足で同じクロスを回すと、変換は取引数を48/48で減らし勝率を46/48で上げ、損益では31/48で上回ります
  5. 実際の足で約定させると、機能したのは1時間足だけ。 80通り中50通りが両方の年で黒字。15分足は16通り、4時間足は23通りです

関連記事

  • サイコロジカルラインの75%:同じ「その指標である必要があるのか」を、値幅を捨てた指標で測っています
  • CCIの±100:ゼロラインが移動平均線クロスそのものだった回です
  • 移動平均線クロスの期間:この記事の対照群が行き着く先です
  • GMMAの本数:「年の85%で成立する条件は何も絞らない」の初出です
  • 練行足の目盛り:足そのものを書き換える指標の2本目です。あちらの終値は実在した価格ですが、確定した時点では通り過ぎています

この検証の限界

  • 通貨ペアはドル円だけ、期間は2年だけです。平均足の終値と実勢の差は値動きの大きさに比例するので、対象が変われば架空の利益の大きさも変わります
  • 2024年は年間+1,632pips、2025年は−56pipsで、相場の性格がまったく違います。1時間足が両方の年で残ったことは、上昇年と横ばい年の2つでしか確かめていません
  • 約定価格の実験はスプレッド0で行いました。 実際の環境ではどちらの計算にもスプレッドが乗りますが、差そのものは変わりません
  • スプレッドは0.3pips固定です。1時間足の色の変化は1.05pipsで損益分岐するので、この前提が崩れると成立しません
  • 決済は反対シグナルまでです。損切りと利確を足した組み合わせは、どれも改善と呼べる幅になりませんでした
  • MT4への書き出しは標準の平均足だけです。平滑化系の3方式は各値に移動平均が要るので、書き出しでは標準に落として、そのことをコードに明記しています
  • 同時線の実体比率と連続本数は、それぞれ3通り・5通りしか振っていません。 計算方式8種との組み合わせで960通りですが、1つの読み方あたりの解像度は高くありません

よくある質問

平均足のバックテストはなぜ成績が良く見えるのですか?
平均足の終値が、売買できる価格ではないからです。平均足の終値は(始値+高値+安値+終値)÷4という4本値の平均で、そのどれでもありません。ドル円の1時間足では実際の終値から中央値で4.55pips離れていて、しかも陽線のときは63.7〜67.3%の確率で実際の終値より下にあります。つまり買いの約定が実勢より安く記録されます。同じ6,107取引を両方の価格で計算したところ、実際の終値では−523.1pips、平均足の終値では+34,120pipsでした。戦略は1文字も違いません。
平均足は本当にノイズを減らしますか?
減らします。ドル円2025年の1時間足で、同じ色が続く本数の平均はふつうのローソク足が1.95本、平均足が4.02本でした。1本で色が変わってしまう割合は50.4%から23.8%に下がります。色が変わる回数も年3,185回から1,548回へ半減しました。3つの時間足と2年の6通りすべてで同じ方向です。
平均足の設定でいちばん重要なのは何ですか?
時間足でした。実際の終値で約定させると、1時間足は80通り中63通りが2025年に黒字(両方の年では50通り)でしたが、15分足は80通り中29通り(両方の年では16通り)で中央値は−509.3pipsです。15分足の色の変化は年6,107回売買するので、スプレッド0.3pipsだけで1,832pipsを払います。計算方式(標準・ベター・平滑化・二重平滑化)や連続本数は、時間足ほど効きませんでした。
平均足の色が変わったら順張り、で合っていますか?
その読み方が最も素直でしたが、1時間足に限ります。標準の平均足で色の変化を追うと、1時間足は2025年+1,153.3pips(1,548回)・2024年+101.3pips(1,525回)。15分足は2年とも赤字で、4時間足は2025年+796.1・2024年+3,051.6でした。なお同じ色がN本続くのを待つ「連続本数」を1から5まで伸ばしても、1時間足の平均は+1,229pipsから+832pipsへ単調には良くなりません。
平均足はMT4やTradingViewで使えますか?
どちらでも表示できます。MT4とMT5には Heiken Ashi というカスタムインジケーターが最初から同梱されていて、ナビゲーターから追加します。TradingViewはチャート種類の切り替えで選べます。ただしTradingViewでチャート種類を平均足にしたままストラテジーを動かすと、約定価格まで平均足の値になります。これがこの記事で測った差そのものです。Formiqのチャートでも表示でき、バックテスト側では読み方4種を条件にできます。

Formiqは、リプレイ練習とノーコードバックテストをブラウザだけで使える無料のFXツールです。 チャートを開く、または無料プランでできることをご覧ください。