CCI「±100で逆張り」は勝てる?2,448通り検証した結果
CCIの±100を逆張りと順張りの両方で読み、ドル円2,448通りをバックテストしました。線が±100の外にいるのは年の約4割です。抜けた直後は値が伸び、内側に戻った直後は伸びません。最も残ったのはゼロラインで、それは移動平均線クロスと同じものでした。
CCIの±100で逆張りすると、期間14では15分足・1時間足・4時間足の2年分、6通りすべてが赤字でした。 同じ±100を抜けた方向へ売買する順張りは、6通り中5通りで黒字です。
CCI(Commodity Channel Index)は、価格がその平均からどれだけ離れているかを、離れ方の平均で割って目盛りにしたオシレーターです。±100の2本の線が引かれていて、そこを超えたら「行き過ぎ」という説明とセットで紹介されます。その先の使い方は、±100の外側で反対方向に入る逆張りと、±100を抜けた方向に入る順張りに割れています。同じ線を見て、正反対のことをします。
±100という線は「珍しい」ことになっています。 CCIの式に入っている0.015という定数は、読み取り値のおおむね7〜8割が±100の内側に収まるように選ばれた、と説明されます。ところがドル円で実測すると、±100の外側は年の約4割でした。
逆張りと順張り、どちらで使うか
逆張りは6通りすべてで赤字、抜けとゼロラインは黒字が多数でした。ドル円の2024年と2025年を、スプレッド0.3pipsで売買した結果です。同じ期間14・水準100を、3つの読み方で比べました。逆張りは±100の外側で反対方向に入る売買(買い側と売り側の合計)、±100の抜けは抜けた方向に入る売買、ゼロラインは0を抜けた方向に入る売買です。
| 時間足 | 年 | 逆張り | ±100の抜け | ゼロライン |
|---|---|---|---|---|
| 15分足 | 2025 | −1,175.2 | +643.4 | −1,136.4 |
| 15分足 | 2024 | −805.2 | −203.2 | −910.7 |
| 1時間足 | 2025 | −1,193.7 | +424.8 | +2,294.4 |
| 1時間足 | 2024 | −2,249.8 | +1,839.9 | +2,579.8 |
| 4時間足 | 2025 | −156.2 | +577.5 | +569.5 |
| 4時間足 | 2024 | −995.8 | +863.8 | +1,363.3 |
逆張りは6通りすべてで赤字、抜けは6通り中5通り、ゼロラインは6通り中4通りで黒字でした。売買を挟まずに値動きだけを見ても、±100を抜けた直後は平均的な足より伸びていました(15分足と1時間足の24通り中22通り)。
1時間足2025年の取引数は、逆張りが買い210回・売り212回、抜けが321回、ゼロラインが693回です。
逆張りの中身
逆張りが負ける形はいつも同じでした。勝率は高く、勝ちが小さく、負けが大きい。
| 読み方 | 時間足 | 平均勝率 | 平均利益 | 平均損失 | 2025年に黒字だった設定 |
|---|---|---|---|---|---|
| 逆張り・買い | 1時間足 | 59.9% | +44.4 | −68.7 | 27/69 |
| 逆張り・売り | 1時間足 | 56.7% | +44.0 | −83.1 | 2/69 |
| ±100の抜け | 1時間足 | 40.1% | +101.6 | −71.8 | 20/29 |
| ゼロライン | 1時間足 | 31.2% | +59.5 | −23.3 | 27/30 |
1回以上売買した設定の平均です。勝率で並べると順序が完全に逆になります。
逆張りの売り側はとくにひどく、15分足では2025年に黒字の設定が69通り中0通りでした。2024年のドル円が1,632pips上げた年だったことを差し引いても、2025年は年間−56pipsの横ばいです。相場の向きだけでは説明が付きません。
CCIは何を測っているのか
計算は3段です。
- 典型価格 =(高値+安値+終値)÷3
- 平均偏差 = 直近N本の典型価格が、その平均からどれだけ離れているかの平均
- CCI =(典型価格 − 平均)÷(0.015 × 平均偏差)
分子は「平均からどれだけ離れたか」、分母は「ふだんどれくらい離れるものか」です。ふだんの離れ方の何倍離れているかを測っている、と読めます。
典型価格を使うこと、標準偏差ではなく平均偏差を使うこと、0.015という定数の3つは、作った人が選んだものです。
定数0.015の変更は、判定水準の変更と同じ
0.015は割る数なので、変えると線全体が拡大縮小するだけです。別の定数にすることは、別の水準で読むことと同じであって、別の指標にはなりません。
| 定数 | 0.015で読むと |
|---|---|
| 0.010 | 水準66.7 |
| 0.015 | 水準100 |
| 0.020 | 水準133.3 |
| 0.030 | 水準200 |
定数と判定水準を同じ比率で変えても、売買条件は変わりません。
期間がCCIの上限を決める
平均からのずれは合計すると必ず0になるので、プラス側の合計とマイナス側の合計は等しくなります。1本の足が持てるのはプラス側の全部までで、そこから**|CCI| ≤ 期間 ÷ 0.03** という上限が出ます。
| 期間 | 上限 | 2025年の実測最大(1時間足) |
|---|---|---|
| 7 | 233.3 | 233.3 |
| 10 | 333.3 | 333.3 |
| 14 | 466.7 | 466.7 |
| 20 | 666.7 | 507.2 |
| 30 | 1000.0 | 596.4 |
| 50 | 1666.7 | 592.1 |
上限は理屈だけの話ではなく、実際に触ります。 時間足3種×期間6種の18通りのうち9通りで、その年の最大値が上限とぴったり一致しました。
期間を短くすると、水準を上げても届かなくなります。 このスイープでも、期間7で±250を待つ設定は、時間足と期間の12区分すべてで7通りずつが1回も発動せず、取引数0で終わりました。CCI期間によって到達可能な水準の上限が決まるため、期間と水準は独立して選べません。
平均偏差か標準偏差か
分母を標準偏差に差し替えて比べました(1時間足・2025年)。
| 期間 | ±100の内外が食い違う足 | ゼロの上下が食い違う足 |
|---|---|---|
| 7 | 9.73% | 0% |
| 14 | 9.11% | 0% |
| 50 | 9.57% | 0% |
ゼロの上下は1本も食い違いません。 分母は絶対に負にならないので、どんな散らばりの測り方を使っても符号は変わらないからです。分母が動かせるのは目盛りだけで、±100の内外は1割の足で入れ替わります。
CCIの設定と読み方
主要な環境には最初から入っています。CCIは価格チャートの下に別枠で表示されるタイプで、ローソク足には重なりません。
| 環境 | 追加する場所 |
|---|---|
| MT4 / MT5 | 挿入 → インディケータ → オシレーター → Commodity Channel Index |
| TradingView | インジケーター検索から Commodity Channel Index |
| ブラウザ(Formiq) | インジケーター一覧から「CCI」 |
設定ダイアログに並ぶ項目
| 項目 | 初期設定 | 意味 |
|---|---|---|
| Period(期間) | 14 | 何本ぶんの価格を使うか。20を使う流派もある |
| Apply to(適用価格) | Typical price (HLC/3) | 高値・安値・終値の平均。終値ではない |
| Levels(水準線) | −100 と +100 | 枠の中に引かれる2本の横線。売買の判断に使う |
MT4で引かれる水準線は初期状態では0本のことがあります。 その場合は「レベル表示」タブで −100 と 100 を手で追加します。この2本が無いと、この記事の話は画面上で確認できません。
画面に出るもの
別枠の中を、1本の線が上下します。RSIやストキャスティクスと違って上限も下限もありません。 0を挟んで、大きく上に行くこともあれば下に行くこともあります。
| 線の位置 | 一般的な読み方 |
|---|---|
| +100より上 | 買われすぎ、または上昇の勢いが強い |
| −100〜+100 | 中立。何もしない |
| −100より下 | 売られすぎ、または下降の勢いが強い |
| 0を上下に抜ける | 上向き/下向きの転換 |
「または」と書いたのは、±100の外側から戻る動きを狙う逆張りと、±100を抜けた方向へ売買する順張りがあるからです。この記事では、逆張りと±100の水準抜け順張りを別々に測っています。
売買のルールとして使われている形
| 呼び方 | 入り方 | 考え方 |
|---|---|---|
| 逆張り | −100より下で買い、+100より上で売り | 行き過ぎたから戻る |
| 順張り(±100の抜け) | +100を上に抜けたら買い、−100を下に抜けたら売り | 抜けたということは勢いがある |
| ゼロライン | 0を上に抜けたら買い、下に抜けたら売り | 向きが変わった |
同じ±100の線を見て、逆張りと順張りは正反対の売買をします。 どちらが正しいかは指標の説明からは決まらないので、この記事では両方を同じ条件で回して比べました。
期間と水準は独立して設定できない
期間と水準の2つに見えますが、期間は水準の上限も決めています(期間7のCCIは±233.3までしか動きません)。適用価格を終値に変えると別の線になり、±100の内外が食い違う足が期間7で14.68%、期間50で5.00%出ます。無視できる差ではありません。
検証の条件
この表と同じ設定を入れれば、同じ結果が出ます。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 通貨ペア | 米ドル/円 |
| 期間 | 2025-01-01 〜 2025-12-31(比較用に2024年も同条件) |
| 時間足 | 15分足 / 1時間足 / 4時間足 |
| 読み方 | 逆張り(±水準の外側で反対方向)/ ±水準の抜け(抜けた方向)/ ゼロライン(水準を上下に抜ける) |
| 期間 | 7・10・14・20・30・50 |
| 水準 | 逆張り:入口100・150・200・250 × 出口0・50・100/ 抜け:50・100・150・200・250/ ゼロライン:−100・−50・0・50・100 |
| 組み合わせ | 1区分あたり204通り。時間足3種 × 期間4区分で合計2,448通り |
| 決済 | 反対シグナルまで。逆張りだけは出口の水準を別に指定する |
| 損切り・利確 | 使わない(別セクションで測定) |
| スプレッド | 0.3pips固定。約定は終値 |
| ロット | 0.1ロット |
逆張りは買いと売りのどちらか一方しか作りません(「−100より下は買い」は買いしか作らない)ので、買い逆張りと売り逆張りを別々の売買ルールとして回しました。 抜けとゼロラインは対称なので、エントリーと決済に同じルールセットを使います。
±100を抜けた先に何があるか
売買のルールを通さず、値動きだけを見ました。売買ルールも決済も挟まないので、「±100が何か言っているのか」だけが残ります。
期間14のCCIが±100を抜けた足と、±100の内側に戻った足から、10本・20本・50本先までに平均的な足と比べてどれだけ余分に動いたかを測りました。2024年のドル円は年間で1,632pips上げているので、相場全体の動きは差し引いています。
| 時間足 | 抜けた直後(10 / 20 / 50本先) | 内側に戻った直後 | 件数 |
|---|---|---|---|
| 15分足 | +0.46 / +0.93 / +2.04 | −0.86 / −1.01 / −1.92 | 5,776 |
| 1時間足 | +2.51 / +3.93 / +2.89 | −2.61 / −3.06 / −3.17 | 1,396 |
| 4時間足 | −3.89 / −3.14 / −9.79 | +2.91 / +5.02 / +12.50 | 346 |
2024年と2025年、上抜けと下抜けを合わせた平均です。15分足と1時間足では、抜けた直後は平均より伸び、戻った直後は伸びません。 年・時間足・先読み本数で分けた24通りのうち、抜けが平均を上回ったのは22通り、戻りが下回ったのは24通り全部でした。
4時間足では、±100を抜けた後の値幅が平均を下回り、±100の内側へ戻った後の値幅が平均を上回りました。 年・先読み本数で分けた12通りのうち、この関係になったのはそれぞれ6通りと5通りで、対象も346件しかありません。
つまり±100は「行き過ぎ」ではなく、「まだ続く」の側に寄っています。少なくとも15分足と1時間足では。
2年とも勝てた組み合わせはどれか
1時間足のゼロラインが22/30で最多でした。片方の年だけの結果は選び方の問題になるので、2024年と2025年の両方で黒字だった設定を数えます。
| 読み方 | 15分足 | 1時間足 | 4時間足 |
|---|---|---|---|
| 逆張り・買い | 2/72 | 8/72 | 22/72 |
| 逆張り・売り | 0/72 | 0/72 | 1/72 |
| ±100の抜け | 17/30 | 20/30 | 11/30 |
| ゼロライン | 6/30 | 22/30 | 13/30 |
1時間足のゼロラインが22/30で最も残りました。 逆張りの売りは216通り中1通りです。
4時間足は逆張りの買いが22/72と、逆張りの中では唯一まともな数字を出しています。ただし2025年だけを見ると56/69が黒字で、2024年と重ねると22通りまで落ちます。片方の年で6割が黒字になる読み方は、翌年に残るとは限りません。
期間はいくつがよいか
売買ルールごとに答えが違い、期間だけでは決まりませんでした。ゼロラインと±100の抜けについて、期間別・水準別の成績はこうです。
ゼロライン・15分足(期間別、2025年/2024年に黒字だった数)
| 期間 | 2025年の平均 | 平均取引数 | 黒字 2025 | 黒字 2024 |
|---|---|---|---|---|
| 7 | −1,121 | 4,551 | 0/5 | 0/5 |
| 14 | −730 | 3,030 | 0/5 | 0/5 |
| 30 | +328 | 1,956 | 3/5 | 3/5 |
| 50 | +1,255 | 1,419 | 5/5 | 4/5 |
15分足のゼロクロスは、期間を伸ばすほど良くなります。 理由は取引数です。期間7・水準0は年4,533回売買していて、スプレッド0.3pipsだけで1,359.9pipsを払います。実際の損益は−1,699.3pipsなので、取引しなければ払わずに済んだぶんが損失の8割です。
同じ設定を期間50にすると1,469回まで減り、2025年は+614.1pips、2024年は+189.5pipsになります。
±100の抜け・1時間足(水準別)
| 水準 | 2025年の平均 | 平均取引数 | 両方の年で黒字 |
|---|---|---|---|
| ±50 | +1,551 | 404 | 6/6 |
| ±100 | +1,395 | 292 | 6/6 |
| ±150 | +1,519 | 182 | 6/6 |
| ±200 | −936 | 85 | 2/6 |
| ±250 | −675 | 29 | 0/6 |
±50から±150までは平らで、±200から先で崩れます。 ここも取引数の問題で、±250は年29回しか発動しません。
ゼロライン・1時間足(水準別)
| 水準 | 2025年の平均 | 2024年の平均 | 両方の年で黒字 |
|---|---|---|---|
| −100 | +166 | +1,892 | 3/6 |
| −50 | +1,325 | +2,309 | 6/6 |
| 0 | +1,548 | +1,817 | 6/6 |
| +50 | +1,763 | +653 | 4/6 |
| +100 | +1,710 | −425 | 3/6 |
ゼロラインをゼロから動かす理由は見つかりませんでした。 −50と0だけが両方の年で6/6です。+50と+100は2025年のほうが良く見えますが、2024年で落ちます。
去年よかった読み方は今年も勝てるか
4通り中2通りしか、当てた年の中央値を上回りませんでした。
| 読み方 | 時間足 | 2024年の設定 | 2024年の損益 | 2025年の損益 | 2025年の中央値 |
|---|---|---|---|---|---|
| ±100の抜け | 1時間足 | 20@±100 | +3,393.7pips | +1,048.5pips | +1,113.0pips |
| ゼロライン | 1時間足 | 30@−50 | +3,046.7pips | +1,729.0pips | +1,294.1pips |
| ±100の抜け | 15分足 | 30@±50 | +3,250.8pips | +1,717.2pips | +549.8pips |
| 逆張り・買い | 4時間足 | 10/200→100 | +946.1pips | +176.7pips | +387.5pips |
4通り中2通りが2025年の中央値を上回りました。1時間足の抜けは中央値+1,113.0pipsに対して+1,048.5pips、4時間足の逆張りは中央値+387.5pipsに対して+176.7pipsでした。
なお4時間足の抜けで2025年にいちばん良かったのは水準±250・期間50で+1,777.3pipsですが、取引数は2回です。この手の数字を設定選びの根拠にはできません。
ゼロラインは何を意味するのか
移動平均線クロスそのものです。
CCIの分母は 0.015 × 平均偏差 で、平均偏差は絶対に負になりません。したがってCCIの符号は(典型価格 − その単純移動平均)の符号と完全に一致します。 実測でも、期間7から50まで、符号もクロスした足もすべて一致しました。
つまりCCIのゼロクロスは、価格が自分の移動平均を抜けたことを別の目盛りで見たものです。この記事でいちばん成績のよかった読み方は、CCIでなくても再現できます。
では、CCIであることに意味はないのか。典型価格を使う点だけは残ります。 同じルールを終値で読ませたもの(SMA(1)とSMA(N)のクロス。SMA(1)は終値そのもの)と、36通りで突き合わせました。
| CCIのゼロクロス | 終値の移動平均線クロス | |
|---|---|---|
| 取引数(1時間足・2025年・期間14) | 693 | 885 |
| 勝率 | 30.45% | 26.44% |
| 損益 | +2,294.4 | +1,801.6 |
36通り全部でこうなりました。
- 取引数が少ないのは36通り中36通り
- 勝率が高いのも36通り中36通り(差は1.5〜8.0ポイント)
- 損益で上回ったのは36通り中25通り
(高値+安値+終値)÷3は、だましを減らします。 1本の足の終値だけを見ると、ヒゲの先で平均線を抜けて戻る足を数えてしまう。典型価格はその足の中身を平均するので、抜けたことにならない。これは36通り全部で一貫していて、例外がありません。
ただし減った取引が良い取引だったこともあります。 典型価格が損益で負けた11通りでは、除外した取引を残したほうが利益につながりました。取引を減らす効果は確実でも、損益が改善するとは限りません。
フィルター・損切り利確・コスト
ADXフィルターは順張りを壊す
トレンドの強さで絞れば順張りが良くなりそうに見えますが、逆でした。
| 読み方 | 時間足 | 年 | ADX条件 | 取引数 | 損益 |
|---|---|---|---|---|---|
| ±100の抜け | 15分足 | 2025 | なし | 1,298回 | +643.4pips |
| ±100の抜け | 15分足 | 2025 | 20以上 | 854回 | −183.8pips |
| ±100の抜け | 15分足 | 2025 | 25以上 | 577回 | −618.9pips |
| ±100の抜け | 15分足 | 2025 | 30以上 | 358回 | −229.5pips |
| ゼロライン | 1時間足 | 2025 | なし | 693回 | +2,294.4pips |
| ゼロライン | 1時間足 | 2025 | 20以上 | 399回 | +786.0pips |
| ゼロライン | 1時間足 | 2025 | 25以上 | 285回 | +617.2pips |
| ゼロライン | 1時間足 | 2025 | 30以上 | 179回 | −19.7pips |
強い順張りに強さのフィルターを足すと、条件が重複します。 GMMAの検証でも同じことが起きました。これで3回目です。
4時間足の逆張りだけはADXで良くなりますが(2025年 +796.2 → +1,091.2、ただし16回)、2024年は同じフィルターで+26.6 → −527.9 です。年をまたぎませんでした。
時間帯
東京時間(UTC 0〜8)は±100の抜けに効きました。15分足2025年 +643.4 → +877.0、2024年 −203.2 → +1,718.7。1時間足も2025年 +424.8 → +1,146.8。ただし2024年の1時間足は +1,839.9 → +1,746.0 で、4通り中3通りです。ゼロラインには効きませんでした(1時間足2025年 +2,294.4 → +571.3)。
損切り・利確
ゼロライン・1時間足で、損切り100・利確200を足すと2025年は+2,811.4まで伸びますが、2024年は+2,095.4に落ちます(ベース+2,579.8)。時間決済24本も2025年は+3,588.2、2024年は+2,303.0です。どれも片方の年でしか良くなりません。
コスト
損益はスプレッドに対してきれいに直線でした。失ったpips=取引回数×スプレッドが、4つの設定すべてで誤差なく成立します。
| 設定 | 取引数 | スプレッド0 | 0.3 | 1.0 | 損益分岐 |
|---|---|---|---|---|---|
| ±100の抜け・15分足 | 1,298 | +1,032.8 | +643.4 | −265.2 | 0.80pips |
| ±100の抜け・1時間足 | 321 | +521.1 | +424.8 | +200.1 | 1.62pips |
| ゼロライン・1時間足 | 693 | +2,502.2 | +2,294.4 | +1,809.3 | 3.61pips |
1時間足のゼロクロスの損益分岐は3.61pipsです。 15分足の抜けは0.80pipsしかなく、スプレッドが1pips開く環境では成立しません。
補足
- 通貨ペアはドル円だけ、期間は2年だけです。CCIは商品先物のために作られた指標なので、対象が変われば±100の外にいる時間の割合そのものが変わります
- スプレッドは0.3pips固定です。実際は指標発表時に開きます。損益分岐0.80pipsの設定は、この前提が崩れると成立しません
- 決済は反対シグナルまでです。損切りと利確を足すと、どれも片方の年でしか良くなりませんでした
- 4時間足は、±100の抜けで年40回前後、逆張りで20回前後しか売買していません。 値動きの計測でも4時間足だけが逆を向いたので、4時間足の数字はほかの時間足ほど当てにできません
- 「典型価格が効く」は取引数と勝率でだけ一貫していて、損益では36通り中25通りです。ここを「効く」と読むかは、何を見るかによります
よくある質問
- CCIの±100を超えるのは珍しいことですか?
- 珍しくありませんでした。CCIの計算に入っている0.015という定数は、読み取り値のおおむね7〜8割が±100の内側に収まるように選ばれた、と説明されます。ドル円2025年で実測すると、15分足・1時間足・4時間足のどれでも、期間7から50までのどれでも、内側に収まったのは57.5〜61.9%でした。線は年の約4割を±100の外で過ごしています。
- CCIは逆張りと順張りのどちらで使うべきですか?
- この検証では順張りが勝ちました。期間14・水準100で、逆張り(±100の外側で反対方向にエントリー)は時間足3種×2年の6通りすべてで赤字です。同じ±100を抜けた方向に入る順張りは6通り中5通りで黒字でした。値動きだけを見ても同じで、±100を抜けた直後の値幅が平均的な足を上回ったのは15分足と1時間足の24通り中22通り、内側に戻った直後が下回ったのは24通り中24通りです。
- CCIのゼロラインは何を意味しますか?
- 典型価格がその移動平均を上回っているかどうか、そのものです。CCIの分母は絶対に負にならないので、CCIの符号は(典型価格−その単純移動平均)の符号と一致します。実測でも期間7から50まで、符号もクロスした足もすべて一致しました。つまりCCIのゼロクロスは、価格と移動平均線のクロスを別の目盛りで見たものです。
- CCIの期間はいくつがよいですか?
- 読み方によって逆を向きました。ゼロクロスは15分足では期間を伸ばすほど良く(期間7は2024年も2025年も5通り全部が赤字、期間50は2025年5通り全部が黒字)、1時間足では期間10と14が最も残ります。±100の抜けは15分足で期間20以上が安定しました。なお期間はCCIが取りうる最大値も決めていて、|CCI|は期間÷0.03を超えられません。期間7のCCIは±233.3までしか動かないので、±250で待つルールは一度も発動しません。
- CCIはMT4に入っていますか?
- 標準で入っています。MT4とMT5では挿入→インディケータ→オシレーター→Commodity Channel Indexで、期間と適用価格を指定します。TradingViewもインジケーター検索からCommodity Channel Indexを追加できます。Formiqのチャートにも入っていて、バックテスト側では読み方4種(水準・水準の行き過ぎ・±水準の抜け・ゼロライン)を条件にできます。
Formiqは、リプレイ練習とノーコードバックテストをブラウザだけで使える無料のFXツールです。 チャートを開く、または無料プランでできることをご覧ください。