RCI「−80で買い」は本当に勝てる?2,484通り検証
RCIは終値の順位だけを見て値幅を捨てる指標です。−80以下で買う定番の読み方を、同じ足の変化率と5つの読み方に並べてドル円2年分で検証しました。教科書どおりが5つのうち最も弱いという結果です。
RCIは「順位相関指数」の略で、−100から+100の間を動きます。定番の読み方は「−80以下で売られすぎ、+80以上で買われすぎ」。ここでは、その定番が本当に勝てるのかを2,484通り回して確かめました。
先に、RCIが何をしている指標なのかをはっきりさせておきます。RCIは終値の並び順だけを見て、値幅を捨てます。 過去9本が一直線に下げていれば、その9本で10pips下げても100pips下げてもRCIは同じ−100です。
そこで対照群を、RCIが捨てているもの、つまり同じ9本の変化率に置きました。
結果を3つ先に書きます。
1つ目。±80は珍しい状態ではありません。 RCIが−80以下だった足は全体の6.99%から17.69%、+80以上は9.56%から31.31%です。分布の5%地点は−93.33から−84.96で、RCIは真ん中よりも両端にいる時間のほうが長い指標でした。
2つ目。教科書どおりの「−80以下で買い」は、5つの読み方のうち最も弱い結果です。 2024年と2025年の両方で黒字だった設定は、15分足で72通り中4通り、1時間足で3通り、4時間足で9通り。同じ水準を逆に読んで「+80以上で買い」にすると、39通り・33通り・6通りになります。
3つ目。順位付けは変化率に勝っていません。 RCIが−80以下になった足と、同じ本数だけ変化率の小さい側から取った足を比べると、10本後の損益でRCIが上回ったのは36区分中17区分でした。
RCIは何を測っているのか
RCIは、窓の中の終値について2つの順位を作り、その一致度を測ります。
- 時間の順位:古い足から1、2、3…と番号を振る
- 価格の順位:終値の安い順に1、2、3…と番号を振る
一直線に上げていれば、いちばん古い足がいちばん安いので2つの順位は完全に一致し、RCIは+100になります。一直線に下げていれば完全に逆順で−100です。
計算式は順位差を2乗して足したものを使います。期間9で順位差の2乗和が216になると、ちょうど−80になります。
この作りから2つのことが出てきます。
値幅は式に入りません。 順位しか使わないので、9本で10pips下げた並びと100pips下げた並びは、並び順が同じなら同じ値になります。
取れる値が飛び飛びになります。 順位差の2乗和は整数なので、期間9のRCIは0.833刻みの値しか取りません。1時間足の2年分(13,482本)で実際に現れた値は313種類だけでした。期間52なら刻みは0.004で、11,429種類まで細かくなります。
期間9では、+100ちょうどが51本、−100ちょうどが39本ありました。9本すべてが前の足より高い(または低い)並びで、指標がそれ以上動けない状態です。合わせて全体の0.67%です。期間21以上では1本もありません。
RCIの設定と読み方
RCIは価格チャートの下の別枠に、−100から+100の目盛りで表示されます。Formiqでは±80の水準線が初めから引かれます。MT4で水準線が出ない場合は自分で追加します。
チャートに出す線は1本から3本まで選べます。日本語のRCI解説でよく見る「3本表示」は、短期9・中期26・長期52を重ねたものです。
| 場所 | 項目 | 初期設定 | 中身 |
|---|---|---|---|
| チャート | 短期 | 9 | 何本の終値を並べるか |
| チャート | 中期 | 0 | 0なら描かない。26にすると2本目が出る |
| チャート | 長期 | 0 | 0なら描かない。52にすると3本目が出る |
| バックテスト | 読み方 | 水準の行き過ぎ | 下の5つから選ぶ |
| バックテスト | 期間 | 9 | 何本の終値を並べるか |
| バックテスト | 中期・長期 | 26・52 | 3本そろいのときだけ読まれる |
| バックテスト | 向き | 以下 | 買いと売りのどちら側で成立させるか |
| バックテスト | 水準 | −80 | 判定に使う値 |
5つの読み方
| 読み方 | 買いが成立する条件 | 売りが成立する条件 |
|---|---|---|
| 水準の行き過ぎ(逆張り) | RCIが水準より下 | RCIが水準より上 |
| 水準を超えた側(順張り) | RCIが水準より上 | RCIが水準より下 |
| ±水準の抜け | +水準を上抜けた足 | −水準を下抜けた足 |
| 水準跨ぎ | 水準を上抜けた足 | 水準を下抜けた足 |
| 3本そろい | 3本すべてが−水準より下 | 3本すべてが+水準より上 |
「水準の行き過ぎ」と「水準を超えた側」は、同じ数字を逆向きに読んだ2つです。 どちらも買いか売りの一方しか作らないので、この検証では買い側と売り側を別々に回しました。決済は水準を戻したところに置きます。「−80以下で買って、0に戻ったら決済」が定番の形です。
残る3つは両方向の売買を作るので、エントリーと決済に同じ条件を使います。
検証の条件
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 通貨ペア | 米ドル/円 |
| 時間足 | 15分足・1時間足・4時間足 |
| 期間(対象年) | 2024年1月1日〜2025年12月31日。2025年は前半後半にも分割 |
| RCIの期間 | 9・14・21・26・36・52 |
| 逆張り・順張りの水準 | 成立が70・80・90、決済が0・40 |
| ±水準の抜け | 50・70・80・90 |
| 水準跨ぎ | −80・−40・0・40・80 |
| 3本そろい | 9/26/52・9/14/21・14/26/52を水準50・70・80で |
| 比べる相手 | 同じ終値の範囲の変化率(ROCの期間をひとつ短くしたもの) |
| 回した数 | 207通り×3時間足×4期間=2,484通り |
| スプレッド | 0.3pips固定 |
| ロット | 0.1 |
| 約定 | 終値 |
対照群の作り方を書いておきます。 期間9のRCIは終値9本を読むので、同じ9本の値動きは「9本前の終値からの変化率」です。Formiqの条件一覧にある変化率(ROC)で期間8を指定すると、同じ範囲になります。RCIが−80以下になった本数を数え、変化率の小さい側から同じ本数を取って、10本後までの値動きを比べました。
±80は珍しい状態ではない
まず、RCIがどれくらいの頻度で水準に届くのかを数えます。2025年の全足です。
| 時間足 | 期間 | 本数 | −80以下 | +80以上 | 5%地点 | 95%地点 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 15分足 | 9 | 24,893本 | 14.96% | 16.47% | −92.08 | 93.33 |
| 15分足 | 26 | 24,893本 | 12.45% | 13.62% | −89.81 | 91.25 |
| 15分足 | 52 | 24,893本 | 13.02% | 14.91% | −89.49 | 90.95 |
| 1時間足 | 9 | 6,216本 | 15.70% | 16.04% | −93.33 | 93.33 |
| 1時間足 | 26 | 6,216本 | 14.03% | 14.43% | −91.59 | 90.29 |
| 1時間足 | 52 | 6,216本 | 14.56% | 14.54% | −89.70 | 89.39 |
| 4時間足 | 9 | 1,600本 | 17.69% | 16.88% | −93.33 | 91.67 |
| 4時間足 | 26 | 1,600本 | 9.94% | 16.25% | −87.97 | 90.97 |
| 4時間足 | 52 | 1,600本 | 11.25% | 9.56% | −88.73 | 87.07 |
2年分・3時間足・6期間の36区分では、−80以下が6.99%から17.69%、+80以上が9.56%から31.31%でした。期間9では両側を合わせて31.28%から34.57%、つまり3本に1本で「行き過ぎ」が成立しています。
5%地点と95%地点にも注目してください。どの区分でも5%地点は−93.33から−84.96、95%地点は87.07から96.67です。RCIは0の近くよりも±90の近くにいる時間のほうが長いので、「±80に届いた」は特別な出来事ではありません。
3本そろいはどれくらい起きるか
短期9・中期26・長期52が全部±80の外にある足を数えました。
| 時間足 | 短期だけが外 | 3本とも外 | 全体に対する割合 | 短期だけの何% |
|---|---|---|---|---|
| 15分足 | 7,824本 | 805本 | 3.23% | 10.29% |
| 1時間足 | 1,973本 | 122本 | 1.96% | 6.18% |
| 4時間足 | 553本 | 29本 | 1.81% | 5.24% |
3本そろいは足の1.81%から5.14%です。短期だけが外に出た足のうち、3本そろうのは5.24%から14.98%でした。4時間足の2025年は1年で29本しかありません。 数字が派手に見えても、その裏の取引回数を必ず確認する必要がある水準です。
順位だけを見ると何が変わるのか
RCIが捨てている値幅と比べます。RCIが−80以下になった足と、同じ本数だけ変化率の小さい側から取った足の、10本後までの値動きです。2025年です。
| 時間足 | 期間 | 相関 | RCIの本数 | 重なり | RCIの平均 | 変化率の平均 | 全足の平均 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 15分足 | 9 | 0.756 | 3,723本 | 62.56% | +0.59pips | −0.03pips | −0.03pips |
| 15分足 | 26 | 0.773 | 3,100本 | 59.61% | −0.18pips | +1.73pips | −0.03pips |
| 15分足 | 52 | 0.785 | 3,242本 | 58.95% | −3.17pips | +0.30pips | −0.03pips |
| 1時間足 | 9 | 0.798 | 976本 | 64.65% | −4.91pips | +0.15pips | −0.07pips |
| 1時間足 | 26 | 0.810 | 872本 | 59.40% | +3.42pips | +7.57pips | −0.07pips |
| 1時間足 | 52 | 0.823 | 905本 | 62.98% | +5.29pips | +5.67pips | −0.07pips |
| 4時間足 | 9 | 0.828 | 283本 | 65.37% | −1.86pips | +7.05pips | −0.48pips |
| 4時間足 | 26 | 0.832 | 159本 | 50.31% | +12.96pips | +13.24pips | −0.48pips |
| 4時間足 | 52 | 0.777 | 180本 | 51.11% | +28.25pips | +9.57pips | −0.48pips |
RCIと変化率の相関は0.679から0.855です。 高いですが1ではありません。
重なりは50.31%から70.83%でした。 つまりRCIが「売られすぎ」と呼ぶ足の3割から5割は、変化率で選ぶと入ってこない別の足です。順位付けは確かに違う足を選んでいます。
ただし、選び分けた結果が良かったわけではありません。2年分・3時間足・6期間の36区分で、RCIの側が変化率の側を上回ったのは17区分、勝率では18区分です。 どちらを使っても同じくらい、という結果でした。
捨てた値幅は何か教えていたのか
RCIが値幅を捨てているなら、捨てた値幅に情報が残っているかもしれません。RCIが−80以下の足だけを取り出し、同じ9本の変化率で4つに分けました。2025年です。
| 時間足 | 変化率の区分 | 本数 | 変化率の幅 | 10本後の勝率 | 10本後の平均 |
|---|---|---|---|---|---|
| 15分足 | 最も下げた4分の1 | 930本 | −1.622%〜−0.269% | 52.37% | +0.86pips |
| 15分足 | 2番目 | 930本 | −0.269%〜−0.174% | 55.70% | +1.75pips |
| 15分足 | 3番目 | 930本 | −0.174%〜−0.110% | 52.37% | −0.74pips |
| 15分足 | 最も下げていない4分の1 | 933本 | −0.110%〜−0.007% | 51.98% | +0.51pips |
| 1時間足 | 最も下げた4分の1 | 244本 | −2.047%〜−0.535% | 50.82% | −6.63pips |
| 1時間足 | 2番目 | 244本 | −0.532%〜−0.377% | 48.36% | −4.19pips |
| 1時間足 | 3番目 | 244本 | −0.377%〜−0.250% | 48.36% | −3.01pips |
| 1時間足 | 最も下げていない4分の1 | 244本 | −0.250%〜−0.027% | 46.72% | −5.81pips |
変化率の大小と10本後の値動きの間に、順番のある関係は出ていません。 15分足では2番目の区分が最も良く(+1.75pips)、最も下げた区分は+0.86pipsです。1時間足は4区分すべてマイナスで、最も下げた区分が−6.63pips、最も下げていない区分が−5.81pipsでした。
RCIが捨てているものは、この検証では何も教えていませんでした。 ただし残している順位のほうも、36区分中17区分でしか変化率を上回っていません。捨てた側と残した側のどちらも、10本後の値動きを説明していないという結果です。
5つの読み方を売買した結果
207通りを売買しました。年間損益がプラスで終わった設定の数です。
2025年
| 読み方 | 設定数 | 15分足 | 1時間足 | 4時間足 |
|---|---|---|---|---|
| 水準の行き過ぎ(逆張り) | 72 | 13 | 34 | 65 |
| 水準を超えた側(順張り) | 72 | 54 | 36 | 7 |
| ±水準の抜け | 24 | 18 | 13 | 3 |
| 水準跨ぎ | 30 | 19 | 21 | 6 |
| 3本そろい | 9 | 6 | 7 | 6 |
2024年
| 読み方 | 設定数 | 15分足 | 1時間足 | 4時間足 |
|---|---|---|---|---|
| 水準の行き過ぎ(逆張り) | 72 | 14 | 9 | 12 |
| 水準を超えた側(順張り) | 72 | 49 | 63 | 59 |
| ±水準の抜け | 24 | 18 | 20 | 20 |
| 水準跨ぎ | 30 | 16 | 22 | 22 |
| 3本そろい | 9 | 2 | 2 | 2 |
1年ずつ見ると入れ替わります。逆張りは2025年の4時間足で72通り中65通りが黒字ですが、2024年の同じ4時間足では12通りです。3本そろいは2025年に27通り中19通りが黒字で、2024年は6通りでした。
そこで2つの年をそろえます。2024年と2025年の両方で黒字だった設定の数です。
| 読み方 | 設定数 | 15分足 | 1時間足 | 4時間足 |
|---|---|---|---|---|
| 水準の行き過ぎ(逆張り) | 72 | 4 | 3 | 9 |
| 水準を超えた側(順張り) | 72 | 39 | 33 | 6 |
| ±水準の抜け | 24 | 14 | 11 | 1 |
| 水準跨ぎ | 30 | 12 | 18 | 5 |
| 3本そろい | 9 | 2 | 2 | 0 |
定番の逆張りは、15分足と1時間足で最も少ない読み方です。 72通りのうち4通りと3通りしか2年連続で黒字になりませんでした。同じ水準を逆に読んだだけの順張りは39通りと33通りです。
さらに2025年を前半と後半に割り、4つの期間すべてで黒字だった設定も数えました。
| 読み方 | 設定数 | 15分足 | 1時間足 | 4時間足 |
|---|---|---|---|---|
| 水準の行き過ぎ(逆張り) | 72 | 2 | 0 | 4 |
| 水準を超えた側(順張り) | 72 | 8 | 7 | 1 |
| ±水準の抜け | 24 | 11 | 7 | 0 |
| 水準跨ぎ | 30 | 7 | 8 | 1 |
| 3本そろい | 9 | 2 | 2 | 0 |
1時間足の逆張りは、72通りすべてが4つの期間のどこかで赤字でした。
教科書どおりの「−80で買い」を期間別に見る
水準80で成立し、0に戻ったら決済する形です。2025年です。
| 時間足 | 向き | 期間 | 取引回数 | 勝率 | 年間損益 | 平均保有 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 15分足 | 買い | 9 | 750回 | 66.13% | +367.4pips | 11.2本 |
| 15分足 | 買い | 14 | 456回 | 65.13% | −336.6pips | 18.5本 |
| 15分足 | 買い | 26 | 226回 | 65.93% | −426.2pips | 35.2本 |
| 15分足 | 買い | 52 | 116回 | 61.21% | −1,074.4pips | 78.1本 |
| 15分足 | 売り | 9 | 753回 | 63.08% | −1,194.3pips | 13.5本 |
| 1時間足 | 買い | 9 | 176回 | 64.20% | −652.9pips | 13.7本 |
| 1時間足 | 買い | 36 | 49回 | 67.35% | +322.6pips | 50.6本 |
| 1時間足 | 売り | 21 | 93回 | 66.67% | +358.6pips | 28.8本 |
| 4時間足 | 買い | 21 | 18回 | 72.22% | +1,150.3pips | 28.3本 |
| 4時間足 | 売り | 26 | 23回 | 86.96% | +1,396.6pips | 28.2本 |
| 4時間足 | 売り | 9 | 53回 | 52.83% | −441.0pips | 12.6本 |
勝率は52.83%から86.96%です。36通り(3時間足×2方向×6期間)すべてで50%を超えました。 それでも年間損益はマイナスの行が並びます。
15分足の買い・期間9は勝率66.13%で+367.4pipsですが、同じ設定の売り側は勝率63.08%で−1,194.3pipsです。買いと売りで1,561.7pipsの差が出ています。 15分足の終値で見ると米ドル/円は2024年に1,633.2pips上げ、2025年は56.8pips下げました。買い側と売り側は同じ設定でも別の相場を見ています。
初期設定に近い「期間9・水準80・決済0」の順位も出しておきます。1時間足の2025年の買いは、207通りを年間損益順に並べて179位(176回・勝率64.20%・−652.9pips)でした。2024年の売りは185位(200回・勝率55.50%・−1,255.6pips)です。この読み方はどちらの年でも中位より下にいます。
3本そろいは2025年だけ強かった
27通り(3時間足×3組×3水準)を両年で並べます。
| 時間足 | 3本の期間 | 水準 | 2025年 回数 | 2025年 勝率 | 2025年 損益 | 2024年 回数 | 2024年 勝率 | 2024年 損益 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 15分足 | 9/26/52 | 70 | 123回 | 61.79% | +865.6pips | 121回 | 66.94% | +1,638.0pips |
| 15分足 | 9/14/21 | 80 | 244回 | 64.34% | +2,788.6pips | 216回 | 57.87% | −2,607.5pips |
| 1時間足 | 9/26/52 | 70 | 35回 | 77.14% | +3,340.0pips | 22回 | 59.09% | +215.5pips |
| 1時間足 | 9/14/21 | 80 | 72回 | 66.67% | +1,499.1pips | 62回 | 66.13% | −1,414.5pips |
| 1時間足 | 14/26/52 | 70 | 39回 | 71.79% | +2,476.5pips | 20回 | 60.00% | −1,612.6pips |
| 4時間足 | 9/14/21 | 70 | 34回 | 79.41% | +3,759.2pips | 13回 | 30.77% | −3,108.0pips |
| 4時間足 | 9/14/21 | 80 | 19回 | 78.95% | +3,282.0pips | 9回 | 22.22% | −3,224.6pips |
| 4時間足 | 9/26/52 | 50 | 15回 | 73.33% | +949.1pips | 10回 | 40.00% | −3,103.7pips |
| 4時間足 | 14/26/52 | 80 | 2回 | 50.00% | −843.2pips | 7回 | 71.43% | +788.6pips |
27通りのうち、両年とも黒字だったのは4通りです。 4時間足は9通り全部が片方の年で赤字でした。
4時間足の9/14/21・水準70が分かりやすい例です。2025年は34回・勝率79.41%・+3,759.2pipsで、この年の1位です。同じ設定の2024年は13回・勝率30.77%・−3,108.0pipsで、207通り中205位でした。取引回数が年間13回から34回しかない設定なので、勝率も損益も年ごとに大きく振れます。
前年の1位を翌年に当てる
片方の年で年間損益が1位だった設定を、相手の年に当てます。207通りの中での順位で示します。
| 時間足 | 選んだ年 | 設定 | 選んだ年の損益 | 相手の年の損益 | 相手の年の順位 | 相手の年の中央値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 15分足 | 2024年 | 水準跨ぎ・期間36・水準−40 | +3,805.8pips | +996.5pips | 24位 | +89.1pips |
| 15分足 | 2025年 | 3本そろい・9/14/21・水準80 | +2,788.6pips | −2,607.5pips | 205位 | −81.2pips |
| 1時間足 | 2024年 | 水準跨ぎ・期間21・水準−40 | +4,028.1pips | +659.6pips | 40位 | +77.7pips |
| 1時間足 | 2025年 | 3本そろい・9/26/52・水準70 | +3,340.0pips | +215.5pips | 105位 | +226.3pips |
| 4時間足 | 2024年 | ±水準の抜け・期間21・水準80 | +3,652.5pips | −3,086.7pips | 206位 | −265.1pips |
| 4時間足 | 2025年 | 3本そろい・9/14/21・水準70 | +3,759.2pips | −3,108.0pips | 205位 | +95.1pips |
6件のうち3件が、相手の年で205位から206位に落ちています。 中央値を上回ったのは15分足と1時間足の2024年側の2件だけでした。
上位に残った2件はどちらも「水準跨ぎ・水準−40」です。−40は教科書の±80ではありません。2024年に1位だった設定が、翌年も中央値より上にいた唯一の読み方が、定番から最も遠い水準だったという結果でした。
関連記事
- RSI「30以下で買い」は本当に勝てる?330通り検証した結果:同じ「行き過ぎで逆張り」を別の指標で測っています
- CCI「±100で逆張り」は勝てる?2,448通り検証した結果:この記事と同じ5つの読み方のうち4つを、CCIで比べています
- サイコロジカルラインの75%逆張りは勝てる?5,760通りで検証:打ち込んだ水準が実際には成立しない例です
- ダマシ回避フィルターは効くのか?1,596通り検証した結果:公開済みの設定へフィルターを横断適用した検証です
補足
- 対象は米ドル/円のみです。2024年と2025年の2年分で、時間足は15分足・1時間足・4時間足です
- 約定は終値、スプレッドは0.3pips固定、ロットは0.1、スリッページはありません
- 3本そろいは4時間足で年間2回から45回しか売買しません。回数の少ない行の勝率と損益は大きく振れます
- 対照群に使った変化率は1つだけです。RCIが捨てている情報を網羅したものではありません
よくある質問
- RCIの期間は何本が良いですか?
- この検証では期間で決まりませんでした。定番の逆張り(水準80、決済0)を期間別に見ると、15分足の買いは期間9だけが黒字(750取引・勝率66.13%・+367.4pips)で、14から52はすべて赤字です。1時間足の買いは期間36と52だけが黒字、4時間足の買いは6期間すべてが黒字でした。時間足を変えると答えが入れ替わります。
- RCIの3本表示は1本より良いのですか?
- 2025年だけを見れば良く見えます。27通り中19通りが黒字で、4時間足の9/14/21・水準70は勝率79.41%・+3,759.2pipsでした。ところが同じ設定の2024年は勝率30.77%・−3,108pipsで、207通り中205位です。両年とも黒字だったのは27通り中4通り、4時間足は0通りでした。
- RCIが−80以下になるのはどれくらい珍しいですか?
- 珍しくありません。期間9では足の11.70%から17.69%で成立しています。RCIの分布は5%地点が−93.33から−84.96、95%地点が87.07から96.67で、真ん中よりも両端にいる時間のほうが長い指標です。
- RCIと変化率は何が違うのですか?
- RCIは終値の並び順だけを見て、値幅を捨てます。同じ範囲の変化率との相関は0.679から0.855で、RCIが−80以下になった足のうち「変化率が最も小さい同数の足」と重なるのは50.31%から70.83%でした。半分近くは別の足です。ただしその別の足のほうが良かったわけでもなく、10本後の損益でRCIが上回ったのは36区分中17区分でした。
- FormiqでRCIを検証できますか?
- できます。バックテストの条件一覧でRCIを有効にすると、読み方を5つから選べます。チャート側もRCIの期間を指定でき、中期と長期を0以外にすると3本表示になります。この記事の2,484通りもその形で回しました。
Formiqは、リプレイ練習とノーコードバックテストをブラウザだけで使える無料のFXツールです。 チャートを開く、または無料プランでできることをご覧ください。