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公開著者検証証拠明けの明星宵の明星酒田五法三川ローソク足バックテストドル円

明けの明星・宵の明星の勝率を240通り検証した結果

明けの明星とは何か、宵の明星はFXで勝てるのか。ドル円の15分足・1時間足・4時間足を2年分検証しました。酒田五法の三川が要求する窓は4,558回中0回で、同じ色の並びと比べた勝率の差も6通り中5通りでマイナスです。

明けの明星は3本のローソク足でできた形です。1本目が陰線、2本目が実体の小さい足、3本目が陽線で、3本目が1本目の実体の半分より上まで戻ったところで成立します。宵の明星は上下をそのまま反転させた形です。酒田五法では三川の一種として紹介されます。

名前の由来は、真ん中の足が上下から離れて浮いていることです。夜明け前の空に1つだけ残る星が、その形に見えるという説明が付きます。つまり本来は、2本目の前後にが空いていることが条件に入っています。

そこを最初に数えました。ドル円の2年間、3つの時間足で成立した4,558回のうち、上下に窓が空いていたものは0回です。

そして、この形が「陰線→なにか→陽線」という色の並びそのものより優れているかを測ると、6通り中5通りで下回りました。

44%46%48%50%52%0%25%50%61.8%75%100%3本目が1本目の実体をどこまで戻したか(網かけは初期の判定)
2025年2024年破線はその年の「陰線→なにか→陽線」だけの割合
1時間足の米ドル/円です。3本目の戻りを0%超から100%超まで動かしても、割合は2025年に1.53ポイント、2024年に0.67ポイントしか動きません。同じ条件で年が変わると4.12〜5.56ポイント動きます。2024年はどの段階も、色の並びだけの割合を下回っています。

明けの明星と宵の明星は何を見ているのか

Formiqのバックテストが使っている判定は、明けの明星なら次の3つを同時に満たす形です。

  1. 色の並び:1本目が陰線、3本目が陽線(2本目の色は問わない)
  2. 真ん中が小さい:2本目の実体が、1本目の実体の半分未満かつ3本目の実体の半分未満
  3. 戻り:3本目の終値が、1本目の実体の中値より上

宵の明星はすべて反転させます。1本目が陽線、3本目が陰線で、3本目の終値が1本目の実体の中値より下です。

窓は判定に入っていません。 判定に入っているのは終値と始値の位置関係だけで、2本目が1本目から離れているかどうかは見ていません。この記事では、窓を数えたうえで、条件1つずつを外したり動かしたりして比べます。

窓は本当に開いているのか

2つの数え方で窓を数えました。実体の窓は、2本目の実体が1本目の終値より完全に下(明けの明星の場合)にあり、3本目の実体が2本目の実体より完全に上にある形です。値幅の窓は、ヒゲも含めて離れている形で、チャートに白い隙間が見えるのはこちらです。

時間足成立した回数実体の窓その割合値幅の窓
15分足2025年1714回36回2.10%0回
15分足2024年1789回26回1.45%0回
1時間足2025年418回5回1.20%0回
1時間足2024年432回6回1.39%0回
4時間足2025年106回1回0.94%0回
4時間足2024年99回1回1.01%0回

値幅の窓は6通りすべてで0回でした。 合計4,558回のうち0回です。

理由は為替の取引時間にあります。株式のように毎日取引が止まって翌朝また始まるのではなく、平日は24時間つながっているので、足の始値は前の足の終値とほぼ同じ価格になります。

時間足足の数始値が直前の終値と違った割合1pips以上離れた割合最大の開き
15分足2025年24903本93.04%0.97%204.05pips
15分足2024年24999本94.21%0.85%94.80pips
1時間足2025年6226本93.74%2.28%204.05pips
1時間足2024年6250本93.81%2.05%94.80pips
4時間足2025年1610本92.98%3.42%204.05pips
4時間足2024年1616本94.25%3.28%94.80pips

始値が直前の終値と少しでも違う足は93〜94%あります。ただし**1pips以上離れた足は0.85〜3.42%**しかありません。残りは1pips未満のずれです。最大の開きは3つの時間足とも同じ足で、2025年10月5日の204.05pipsと、2024年10月27日の94.80pipsでした。どちらも日曜の取引再開時です。

つまり為替で「窓を空けて離れた星」を待つと、週明けの数本しか候補が残りません。この記事の残りは、窓を外した形、つまり実際に売買条件として使われている形を測っています。

明けの明星の設定と読み方

チャートに線や別枠は増えません。ローソク足そのものの形なので、見るのは価格チャートだけです。

設定ダイアログに並ぶ項目

条件数値の項目成立の中身
明けの明星なし陰線→小さい足→陽線で、3本目が1本目の実体の中値より上
宵の明星なし陽線→小さい足→陰線で、3本目が1本目の実体の中値より下

どちらも数値の項目はありません。 「真ん中の足がどれくらい小さければいいか」も「3本目がどこまで戻ればいいか」も、2倍と中値で固定されています。この記事はその2つを外側から動かして測りました。

しきい値を足したいとき

足したい条件組み合わせる条件設定
3本目の実体がヒゲに対して太い丸坊主実体比率0.7
3本目の値幅が大きい大陽線・大陰線ATR倍率1.5、実体比率0.5
移動平均の向きに合わせる移動平均の傾き期間50、判定5本前と比較

一般に使われている売買ルール

3本目が確定した足の終値で、その向きに入ります。明けの明星は買い、宵の明星は売りです。片方しか作らない形なので、明けの明星だけを条件にすると買いしか出ません。 両方を同時に有効にすると、明けの明星で買って宵の明星で決済する、両方向の売買になります。

検証の条件

項目
通貨ペア米ドル/円
時間足15分足・1時間足・4時間足
期間2024年1月1日〜2025年12月31日
成立の判定Formiqのバックテスト機能と同じ判定で、1本ずつ数える
比べる相手同じ色の並び(陰線→なにか→陽線、およびその反転)すべて
先の見方成立した足の終値から1本後・5本後・10本後・20本後の終値
決済反対の星が出るまで持つ形と、10本後の終値で決済する形
条件の数両方同時+片方ずつ+絞り込み=10通り
回した数10通り×3時間足×4期間×手数料あり/なし=240通り
スプレッド0.3pips固定
ロット0.1
約定終値

同じ色の並びと比べたらどうなるか

明けの明星は「陰線→なにか→陽線」の上に条件を2つ足した形です。土台の色の並びだけでどうなるかを先に置きます。

時間足色の並びの回数その割合明けの明星・宵の明星その割合
15分足2025年12337回49.74%1714回50.35%+0.61
15分足2024年12606回49.82%1789回49.02%-0.80
1時間足2025年3142回50.22%418回50.00%-0.22
1時間足2024年3166回48.70%432回45.60%-3.10
4時間足2025年802回50.87%106回45.28%-5.59
4時間足2024年782回49.49%99回38.38%-11.10

上回ったのは15分足の2025年だけで、そこも+0.61ポイントです。 残り5通りはマイナスで、4時間足の2024年は11.10ポイント下回りました。

色の並びだけで50%前後になるのは当然です。1本目が陰線で3本目が陽線という並びは、1時間足で年3,000回以上あります。2つの条件を足して回数を7分の1前後に絞った結果が、絞る前より低いというのが、この表の中身です。

3本目はどこまで戻せば成立とするのか

判定に入っている「1本目の実体の中値より上」を動かします。1本目の実体をどれだけ戻したかを0%超から100%超まで6段階に切り、真ん中の足が小さいという条件はそのまま残しました。

戻りの条件2025年 回数2025年 割合2024年 回数2024年 割合
0%超(戻れば何でも)570回50.53%578回45.50%
25%超522回51.53%533回45.97%
50%超(初期の判定)418回50.00%432回45.60%
61.8%超365回50.14%387回45.99%
75%超325回50.46%348回45.40%
100%超(1本目を全部戻す)267回50.19%280回46.07%

1時間足の数字です。同じ年の中では1.53ポイントと0.67ポイントしか動きません。 一方、同じ戻りの条件でも年が変われば4.1〜5.6ポイント動きます。50%超の初期設定は、2025年に50.00%、2024年に45.60%でした。

回数は570回から267回まで半分以下に減ります。減らした分だけ良くなる、という関係は出ていません。

真ん中の足の大きさと色は効いたのか

もう1つの条件、「2本目の実体が両隣の半分未満」を外します。

時間足色の並びだけ真ん中の条件だけ戻りの条件だけ両方(初期の判定)
15分足2025年49.74%(12337回)50.78%(2233回)49.87%(7670回)50.35%(1714回)
15分足2024年49.82%(12606回)49.27%(2330回)49.55%(7721回)49.02%(1789回)
1時間足2025年50.22%(3142回)50.70%(574回)50.47%(1922回)50.00%(418回)
1時間足2024年48.70%(3166回)45.52%(580回)48.96%(1924回)45.60%(432回)
4時間足2025年50.87%(802回)48.65%(148回)48.99%(494回)45.28%(106回)
4時間足2024年49.49%(782回)41.73%(139回)47.63%(464回)38.38%(99回)

戻りの条件だけを残した列は、色の並びだけの列とほとんど同じです。 6通りの差は−1.88から+0.26ポイントで、1時間足では0.25と0.26ポイントしかありません。戻りの条件は、回数を6割に減らして割合を変えていません。

真ん中の条件だけを残した列は、15分足と1時間足の2025年ではわずかに上、それ以外では下です。この2つを組み合わせた初期の判定が、片方ずつより良くなる関係は出ていません。

真ん中の足の色も測りました。3本目と反対の色(明けの明星なら2本目が陰線)だったのは、成立回数の41.41〜46.06%です。

時間足3本目と反対の色その割合3本目と同じ色その割合
15分足2025年753回52.06%961回49.01%
15分足2024年782回49.36%1007回48.76%
1時間足2025年183回50.82%235回49.36%
1時間足2024年199回49.25%233回42.49%
4時間足2025年46回36.96%60回51.67%
4時間足2024年41回34.15%58回41.38%

15分足と1時間足では反対の色が4通りとも上、4時間足では2通りとも下でした。6通りのうち4通りで上ですが、時間足でそろっていません。

240通りを売買した結果

10本後の終値で決済する形です。片方の星だけを条件にすると買いか売りの一方しか出ないので、反対シグナルでの決済ができません。

条件2025年 回数2025年 勝率2025年 年間損益2024年 回数2024年 勝率2024年 年間損益
両方(反対の星まで持つ)233回44.64%-386.7pips242回43.39%-2240.9pips
両方(10本で決済)249回50.60%+559.7pips267回46.44%-1529.2pips
明けの明星だけ164回48.17%-68.5pips175回54.29%-281.3pips
明けの明星+実体0.7以上71回54.93%-93.8pips80回58.75%+510.2pips
明けの明星+ATR1.5倍以上33回60.61%+157.7pips31回67.74%+213.7pips
明けの明星+50本平均の向き82回42.68%+107.2pips108回57.41%+100.0pips
宵の明星だけ161回51.55%+817.6pips169回38.46%-1619.7pips
宵の明星+実体0.7以上72回45.83%+184.3pips68回41.18%-1081.7pips
宵の明星+ATR1.5倍以上33回36.36%-227.9pips26回34.62%-443.8pips
宵の明星+50本平均の向き87回50.57%+149.8pips69回42.03%-1097.0pips

1時間足です。2024年と2025年の両方で黒字になったのは10通り中2通りで、どちらも明けの明星に絞り込みを足したものです。ATR1.5倍以上は2025年に33回、2024年に31回しか売買がありません。

15分足では10通り中3通り(明けの明星だけ、実体0.7以上、50本平均の向き)、4時間足では2通り(明けの明星+実体0.7以上、宵の明星+実体0.7以上)でした。3つの時間足すべてで2年とも黒字だったものはありません。

相場の流れを引くとどう変わるか

明けの明星は買いしか、宵の明星は売りしか作りません。上げた年に買い続ければ、パターンと関係なくプラスになります。そこで1取引あたりの損益から、同じ10本を無条件に持っていたら得られた分を引きました。

時間足2025年の10本あたり2024年の10本あたり
15分足-0.03pips+0.66pips
1時間足-0.07pips+2.53pips
4時間足-0.48pips+9.49pips

2024年は上げた年なので、4時間足では何もしなくても10本で平均9.49pips得られました。宵の明星の2024年の成績には、この逆風がそのまま入っています。

1時間足の宵の明星は、2024年に1取引あたり−9.58pipsでした。ここから−2.53pipsを引くと**−7.05pips**です。流れを引いても赤字は消えません。

条件2025年 1取引あたり流れを引くと2024年 1取引あたり流れを引くと
明けの明星だけ-0.42pips-0.35pips-1.61pips-4.14pips
明けの明星+ATR1.5倍以上+4.78pips+4.85pips+6.89pips+4.36pips
明けの明星+50本平均の向き+1.31pips+1.38pips+0.93pips-1.61pips
宵の明星だけ+5.08pips+5.01pips-9.58pips-7.05pips
宵の明星+実体0.7以上+2.56pips+2.49pips-15.91pips-13.37pips

流れを引いたあと、1取引あたりが2年ともプラスだったのは、時間足3種×10通り=30通りのうち4通りです。 15分足の明けの明星+実体0.7以上、1時間足の明けの明星+ATR1.5倍以上、4時間足の明けの明星+実体0.7以上、4時間足の宵の明星+実体0.7以上でした。いずれも年16〜80回の売買です。

前年に一番稼いだ条件を翌年へ移すと

時間足2024年の1位2024年の年間損益2025年の年間損益2025年の順位2025年の10通りの中央値
15分足明けの明星+実体0.7以上+418.3pips+23.5pips7位+135.6pips
1時間足明けの明星+実体0.7以上+510.2pips-93.8pips8位+128.5pips
4時間足宵の明星+実体0.7以上+772.7pips+612.6pips1位-65.6pips

15分足と1時間足は翌年に中央値を下回りました。4時間足だけは1位のままですが、2025年は17回、2024年は15回の売買です。

損切り・利確とコスト

損切りと利確を置くと

エントリー損切り・利確2025年 回数2025年 勝率2025年 損益2024年 損益
明けの明星なし164回48.17%-68.5pips-281.3pips
明けの明星30・60187回34.22%-510.1pips+153.6pips
明けの明星60・30176回56.82%-427.1pips+372.0pips
明けの明星50・50178回49.44%-66.7pips-51.6pips
宵の明星なし161回51.55%+817.6pips-1619.7pips
宵の明星30・60186回39.78%+426.0pips-913.7pips
宵の明星60・30180回61.67%+160.8pips-1038.4pips
宵の明星50・50177回48.59%+121.4pips-1262.2pips

宵の明星に損切り60・利確30を付けると勝率は61.67%になりますが、2024年は−1,038.4pipsです。 入る足は同じで、勝率は決済の比で決まります。

コスト

時間足条件取引回数支払ったスプレッド回数×0.3pips
15分足両方(10本で決済)1043回312.8pips312.9pips
15分足明けの明星だけ664回199.2pips199.2pips
1時間足両方(10本で決済)249回74.7pips74.7pips
1時間足明けの明星だけ164回49.2pips49.2pips
4時間足明けの明星だけ38回11.4pips11.4pips

支払ったスプレッドは取引回数×0.3pipsと一致しました。1時間足の明けの明星はスプレッドを0にしても−19.3pipsで、回数の多さではなく入り方から赤字になっています。

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補足

対象は米ドル/円の2024年1月1日から2025年12月31日です。終値約定、スプレッド0.3pips固定、0.1ロットで計算しました。成立の判定にはFormiqのバックテスト機能と同じ処理を使い、対象期間の前の足も読み込んでいます。1本後から20本後までを見るため、年の終わりからその本数ぶんは対象から外しています。窓の判定は、実体の窓が始値と終値の位置、値幅の窓が高値と安値の位置で行いました。相場の流れを引く計算では、対象期間の全部の足について10本後の終値との差を平均し、買いからは引き、売りには足しています。

よくある質問

明けの明星とは何ですか?
3本のローソク足でできた反転の形です。1本目が陰線、2本目が実体の小さい足、3本目が陽線で、3本目が1本目の実体の半分より上まで戻ると成立します。酒田五法では三川の一種で、本来は2本目が上下に窓を空けて離れていることを求めます。宵の明星は上下を反転させた形です。
明けの明星の勝率はどれくらいですか?
1時間足で成立した足の10本後を見ると、パターンの向きへ動いていた割合は2025年が50.00%(418回)、2024年が45.60%(432回)でした。同じ「陰線→なにか→陽線」という色の並びだけの足は50.22%(3,142回)と48.70%(3,166回)です。3つの時間足×2年の6通りのうち、色の並びを上回ったのは15分足の2025年だけでした。
明けの明星の窓はFXでも開きますか?
この2年のドル円では0回でした。2本目の値幅が1本目の終値から完全に離れ、3本目がさらに2本目から離れている形は、3つの時間足×2年で成立した4,558回のうち0回です。実体だけで見た窓なら0.94〜2.10%ありました。為替は24時間つながっているので、足の始値の93〜94%は直前の終値と違う価格ですが、1pips以上離れたのは0.85〜3.42%にとどまります。
3本目はどこまで戻れば明けの明星ですか?
戻る量を変えても結果はほとんど動きませんでした。1本目の実体に対する戻りを0%超から100%超まで6段階で切ると、1時間足の勝率は2025年が50.00〜51.53%、2024年が45.40〜46.07%の範囲に収まります。同じ年の中では1ポイント前後しか動かず、年をまたぐと4〜5ポイント動きました。
宵の明星はFXで勝てますか?
1時間足で10本後に決済する売買は、2025年が161回・勝率51.55%・+817.6pips、2024年が169回・勝率38.46%・−1,619.7pipsでした。宵の明星は売りしか作らないため、上昇した2024年は相場の流れそのものが逆風になります。1取引あたりから同じ本数を無条件に持った場合の損益を引くと、2024年は−7.05pipsでした。

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