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ローソク足パターン17種の勝率を普通の足と比べた

ハンマー・包み足・赤三兵など17種のローソク足パターンの一覧と勝率を、ドル円の15分足・1時間足・4時間足で2年分検証しました。パターンが出なかった足と比べると差はほとんど残らず、酒田五法の三兵も同じでした。

ローソク足パターンは、1本から3本のローソク足の形に名前を付けたものです。長い下ヒゲのハンマー、前の足を包む包み足、陽線が3本続く赤三兵。どれも「ここで反転する」「ここから続く」という読み方とセットで紹介されます。

Formiqのバックテストには、この種類の条件が17個入っています。ハンマー、流れ星、ピンバー、丸坊主、大陽線・大陰線、トンボ、トウバ、十字線、包み足、はらみ足、毛抜き、インサイドバーのブレイク、明けの明星、宵の明星、赤三兵、三羽烏、そして3本連続の陽線・陰線です。17個すべてを同じ期間・同じ決済で並べて、ドル円の2024年と2025年で数えました。

比べる相手を先に決めました。そのパターンを作らなかった足です。 「ハンマーの10本後に上がっていた割合は54.58%」だけでは何も言えません。同じ期間の全部の足を10本後まで追うと50.35%が上がっていたからです。差は4.22ポイントです。

そして、この差は年が変わると残りませんでした。時間足3種×26通りの成立方向、計78通りのうち、2024年と2025年の両方でこの差がプラスだったのは19通りです。

40%45%50%55%60%65%丸坊主(買)大陽線・大陰線(買)ハンマー(買)包み足(売)はらみ足(買)包み足(買)インサイドバー(買)丸坊主(売)ピンバー(売)毛抜き(買)ピンバー(買)明けの明星(買)宵の明星(売)はらみ足(売)毛抜き(売)3本連続(売)流れ星(売)三羽烏(売)十字線(売)大陽線・大陰線(売)インサイドバー(売)3本連続(買)トンボ(買)赤三兵(買)十字線(買)トウバ(売)10本後にパターンの向きへ動いていた割合
対照群より高い対照群より低い対照群(全部の足の49.63〜50.35%)米ドル/円・1時間足・2025年・10本後の終値
棒は対照群の位置から始まり、そのパターンの割合まで伸びています。棒の長さがそのまま対照群との差です。26通りのうち22通りは差が5ポイント以内で、10ポイント以上上回った2つは成立回数が86回と128回でした。

ローソク足パターンは何を見ているのか

どのパターンも、実体(始値と終値の差)、ヒゲ(高値・安値と実体の差)、値幅(高値と安値の差)の大小関係だけで決まります。指標の計算は入りません。17種の判定条件と、1時間足・2025年に成立した回数です。

パターン何本使うか判定条件買い売り2025年の成立率
ハンマー1本下ヒゲ≧実体×2、かつ上ヒゲ≦実体4.92%
流れ星1本上ヒゲ≧実体×2、かつ下ヒゲ≦実体4.17%
ピンバー1本片側のヒゲ≧実体×2、かつそのヒゲが反対側より長い28.26%
丸坊主1本実体÷値幅≧0.92.92%
大陽線・大陰線1本値幅≧ATR(14)×1.5、かつ実体÷値幅≧0.74.46%
トンボ1本実体÷値幅≦0.1、下ヒゲ≧値幅×0.6、上ヒゲ≦値幅×0.050.31%
トウバ1本実体÷値幅≦0.1、上ヒゲ≧値幅×0.6、下ヒゲ≦値幅×0.050.21%
十字線2本実体÷値幅≦0.05。直前が陰線なら買い、陽線なら売り5.08%
包み足2本今の足の実体が直前の足の実体を包み、色が反対13.50%
はらみ足2本今の足の実体が直前の足の実体に収まり、色が反対12.31%
毛抜き2本2本の安値(高値)の差≦平均値幅×0.3、かつ色が反対35.68%
インサイドバーのブレイク3本2本前の高値安値に1本前が収まり、今の足がその外へ抜ける8.57%
明けの明星3本陰線→小さい足→陽線。両端の実体が中央の2倍超、3本目が1本目の実体の中値超3.38%
宵の明星3本明けの明星の上下反転3.35%
赤三兵3本陽線3本。始値が前の足の始値以上、終値が前の足の終値超11.63%
三羽烏3本陰線3本。始値が前の足の始値以下、終値が前の足の終値未満10.73%
3本連続の陽線・陰線3本同じ色の実体が3本続く23.42%

成立率は1時間足・2025年の6,216本に対する割合です。毛抜きが35.68%、ピンバーが28.26%ある一方で、トウバは0.21%(13回)しかありません。同じ「パターン」という言葉でも、3本に1本の足と、年に13回の足が混じっています。

17種類の設定と読み方

チャート上では、どれもローソク足そのものの形なので、線や別枠が増えることはありません。バックテストの条件一覧に名前が並び、しきい値を持つものだけ数値の項目が出ます。

数値を変えられるのは8種類だけ

条件項目初期設定変えると何が変わるか
ハンマー下ヒゲ倍率2上げると下ヒゲの長い足だけが残り、成立回数が減る
流れ星上ヒゲ倍率2同じく上ヒゲの長さで絞る
ピンバーヒゲ倍率2買い側と売り側の両方に同じ倍率がかかる
丸坊主実体比率0.91に近づけるほどヒゲの無い足だけになる
大陽線・大陰線ATR倍率1.5値幅がその時点のATR(14)の何倍必要かを決める
大陽線・大陰線実体比率0.7値幅のうち実体が占める割合の下限
十字線実体比率0.05上げるほど実体の小さくない足も十字線に含まれる
毛抜き一致幅0.32本の安値(高値)がどれだけ離れていても「同じ」とみなすかを、平均値幅に対する割合で決める
3本連続の陽線・陰線本数3何本続けば成立とするか

残りの9種(トンボ、トウバ、包み足、はらみ足、インサイドバーのブレイク、明けの明星、宵の明星、赤三兵、三羽烏)に数値の項目はありません。形の定義がそのまま条件になっています。

一般に使われている売買ルール

紹介のされ方はどれも同じ形です。反転型(ハンマー、流れ星、ピンバー、トンボ、トウバ、十字線、包み足、はらみ足、毛抜き、明けの明星、宵の明星)は「その方向へ反転するので逆に入る」、継続型(丸坊主、大陽線・大陰線、赤三兵、三羽烏、3本連続、インサイドバーのブレイク)は「その方向へ続くので順に入る」と読みます。

この記事で測る売買は、反転型も継続型もそのパターンが指す向きに、成立した足の終値で入るという1つの形にそろえました。反転型なら反転すると読まれる方向、継続型なら続くと読まれる方向です。

検証の条件

項目
通貨ペア米ドル/円
時間足15分足・1時間足・4時間足
期間2024年1月1日〜2025年12月31日
成立の判定Formiqのバックテスト機能と同じ判定で、1本ずつ数える
比べる相手同じ期間・同じ時間足の全部の足
先の見方成立した足の終値から1本後・5本後・10本後・20本後の終値
売買の決済入った足から10本後の終値で決済。損切り・利確・反対シグナルは使わない
スプレッド0.3pips固定
ロット0.1
約定終値

17種のうち8種(ハンマー、トンボ、明けの明星、赤三兵、流れ星、トウバ、宵の明星、三羽烏)は、買いか売りの一方しか作りません。ハンマーは買いの合図であって、売りのハンマーというものが無いので、反対シグナルで決済することができません。決済を本数で固定したのはそのためです。 8種だけを本数で決済し、残りを反対シグナルで決済すると、17種の比較が決済の比較になってしまいます。

名前は17個あるが、指していた足は重なっていた

数える前に、17個が別々の足を指しているかを確かめました。1時間足・2025年で、2つの条件が同じ足の同じ向きに成立した回数を数えます。

内側の条件外側の条件重なった回数内側のうち重なった割合外側のうち重なった割合
ハンマー(買い)ピンバー(買い)306回100%32.66%
トンボ(買い)ピンバー(買い)19回100%2.03%
赤三兵3本連続の陽線723回100%95.38%
流れ星(売り)ピンバー(売り)259回100%31.59%
トウバ(売り)ピンバー(売り)13回100%1.59%
三羽烏3本連続の陰線667回100%95.56%
トウバ(売り)流れ星(売り)12回92.31%4.63%

赤三兵の723回は、1回残らず「陽線が3本続いた足」でもありました。 そして陽線が3本続いた足は758回あったので、赤三兵の追加条件(2本目・3本目の始値が前の足の始値以上、終値が前の足の終値超)が落としたのは35回、4.62%です。三羽烏も同じで、陰線3本連続698回のうち667回が三羽烏でした。

ハンマーも同じ形です。ハンマーの306回はすべてピンバーの買い側で、ピンバーの買い937回の32.66%にあたります。ハンマーは、ピンバーの買い側に「上ヒゲが実体より短い」を足したものです。

赤三兵と3本連続の陽線を別々の手法として比べても、比べているのは同じ足の95%です。以降の表でこの2つの成績が違って見えても、違いを作れるのは3本連続にしか入っていない35本だけです。

パターンが出なかった足と比べたらどうなるか

1時間足・2025年の6,216本を全部たどると、10本後の終値が上がっていた足は50.35%、下がっていた足は49.63%でした。これが対照群です。17種26通りの成立方向を、同じ数え方で並べます。

パターン向き2025年の回数2025年の割合対照群との差2024年の回数2024年の割合対照群との差
ハンマー買い306回54.58%+4.22347回56.48%+1.57
流れ星売り259回49.03%-0.60247回44.53%-0.47
ピンバー買い937回50.69%+0.341045回56.46%+1.55
ピンバー売り820回51.10%+1.47817回44.92%-0.09
丸坊主買い86回63.95%+13.60114回61.40%+6.49
丸坊主売り96回52.08%+2.4593回40.86%-4.15
大陽線・大陰線買い128回61.72%+11.36136回56.62%+1.71
大陽線・大陰線売り149回48.32%-1.31130回43.08%-1.93
トンボ買い19回47.37%-2.9924回33.33%-21.58
トウバ売り13回38.46%-11.1711回45.45%+0.45
十字線買い158回44.94%-5.42149回59.06%+4.15
十字線売り158回48.73%-0.90192回40.63%-4.38
包み足買い443回52.60%+2.24415回56.14%+1.23
包み足売り396回54.29%+4.66403回49.38%+4.37
はらみ足買い383回53.52%+3.17405回53.33%-1.58
はらみ足売り382回49.74%+0.11397回45.84%+0.84
毛抜き買い1075回50.88%+0.531035回54.11%-0.81
毛抜き売り1143回49.52%-0.111156回44.72%-0.28
インサイドバーのブレイク買い276回52.54%+2.18301回53.49%-1.42
インサイドバーのブレイク売り257回47.86%-1.77298回41.61%-3.40
明けの明星買い210回50.00%-0.35215回53.95%-0.96
宵の明星売り208回50.00%+0.37217回37.33%-7.68
赤三兵買い723回47.30%-3.05824回56.55%+1.64
三羽烏売り667回49.03%-0.60654回47.09%+2.09
3本連続の陽線・陰線買い758回47.49%-2.86854回56.21%+1.29
3本連続の陽線・陰線売り698回49.28%-0.35670回46.72%+1.71

明けの明星は2年とも対照群を下回りました。 1時間足で210回と215回出て、10本後に上昇していた割合は50.00%と53.95%。同じ期間の全部の足はそれぞれ50.35%と54.91%です。宵の明星も、2024年は37.33%に対して対照群が45.01%で、7.68ポイント下回りました。

差が大きく出た2つは丸坊主の買い(+13.60)と大陽線・大陰線の買い(+11.36)で、成立回数はそれぞれ86回と128回です。丸坊主も大陽線も反転型ではなく、大きな陽線が出た次にさらに上がっていたという継続型です。

15分足と4時間足も同じ数え方で並べると、時間足3種×26通り=78通りになります。2024年と2025年の両方で対照群を上回ったのは19通りでした。 符号が2年で一致したのは43通りで、コイン投げの39通りとほとんど変わりません。

1年あたり100回以上出た57通りに絞って、2024年の差と2025年の差を突き合わせると、相関は−0.15でした。符号が一致したのは57通り中31通りです。前の年に対照群を上回ったかどうかは、次の年に上回るかどうかを言い当てませんでした。

6通り(3つの時間足×2年)すべてで対照群を上回った成立方向はありません。最も多かったハンマーの買いと、大陽線・大陰線の買いと、はらみ足の売りが5通りです。ハンマーの買いは15分足の2025年だけ1.13ポイント下回りました。

「勝率58%」はその年に上がったかどうかで決まっていた

対照群そのものが、年と時間足で大きく動きます。パターンを何も使わず、全部の足から入って一定本数持ったときに上昇していた割合です。

時間足1本後5本後10本後20本後対象の足
15分足202550.22%50.71%50.34%50.60%24,893本
15分足202451.39%52.11%52.95%54.71%24,999本
1時間足202550.39%50.73%50.35%50.63%6,216本
1時間足202451.70%54.66%54.91%57.38%6,250本
4時間足202550.78%50.97%49.56%48.68%1,600本
4時間足202453.53%57.12%59.16%62.31%1,616本

2024年のドル円は140.87円で始まり、7月3日に161.95円、9月16日に139.58円を付けて157.20円で終わりました。2025年は157.23円で始まり、4月22日の139.89円を安値に156.67円で終わっています。2024年は上げて終わった年、2025年は戻って終わった年で、この違いがそのまま表に出ています。4時間足なら、何も条件を付けずに買って10本持つだけで、2024年は59.16%が上昇していました。同じことを2025年にやると49.56%です。

この9.6ポイントは、17種26通りで最も大きかった差(丸坊主の買いの13.60ポイント)に迫る大きさです。買いのパターンの勝率が58%と紹介されているとき、その数字がパターンから来たのか、測った年が上げ相場だったから来たのかは、対照群を並べないと分かりません。

下降のあとのハンマーに限っても改善しなかった

紹介記事の多くは、形だけでは足りないと書いています。ハンマーは下降のあとに出てはじめてハンマーで、上昇の途中に出た同じ形は数えない、という条件です。

パターンが始まる直前の5本の終値の変化で、成立回数を2つに分けました。反転すべき向きに動いていた側(買いのパターンなら直前5本が下げていた)と、逆に動いていた側です。両方が30回以上あった128通りで比べます。

パターン向き全体直前が教科書どおり逆向き
ハンマー買い54.58%54.61%(152回)54.90%(153回)
包み足買い52.60%49.11%(224回)56.16%(219回)
包み足売り54.29%53.40%(206回)55.03%(189回)
明けの明星買い50.00%48.57%(105回)51.43%(105回)
宵の明星売り50.00%47.52%(101回)52.34%(107回)
赤三兵買い47.30%49.86%(355回)44.84%(368回)
三羽烏売り49.03%44.41%(331回)53.43%(335回)

教科書どおりの側が上回ったのは、128通り中58通りです。 半分を下回りました。1時間足・2025年に限れば、ハンマーは54.61%と54.90%でほぼ同じ、包み足の買いは直前が上げていた側のほうが7.05ポイント高くなっています。

直前の値動きを条件に足すと成立回数は半分になります。回数が半分になって割合が変わらないなら、条件を足した意味は残りません。

17種を同じ決済で売買するとどうなるか

ここまでは終値の位置を数えただけです。スプレッド0.3pips・0.1ロットで、成立した足の終値から入り、10本後の終値で決済しました。

1時間足

パターン2025年 取引回数2025年 勝率2025年 年間損益2024年 取引回数2024年 勝率2024年 年間損益
ハンマー202回53.96%+791.5pips226回57.08%+1721.2pips
流れ星182回51.10%+55.9pips173回46.82%-68.1pips
ピンバー458回51.97%+1229.8pips462回53.03%+977.2pips
丸坊主148回58.78%+624.3pips147回53.74%+55.1pips
大陽線・大陰線198回52.02%+53.3pips171回52.63%+327.1pips
トンボ18回44.44%-90.1pips23回34.78%-232.8pips
トウバ13回38.46%-127.1pips11回45.45%-13.0pips
十字線211回49.76%+143.8pips219回49.77%-502.4pips
包み足356回51.40%+1000.9pips368回54.08%+2449.2pips
はらみ足344回47.67%-662.3pips362回46.13%-2657.8pips
毛抜き481回51.14%+1059.0pips484回47.31%-1114.6pips
インサイドバーのブレイク304回51.32%+727.0pips312回45.83%-360.4pips
明けの明星164回48.17%-68.5pips175回54.29%-281.3pips
宵の明星161回51.55%+817.6pips169回38.46%-1619.7pips
赤三兵265回48.68%+663.8pips292回53.77%+393.0pips
三羽烏259回49.81%+220.2pips264回44.32%-662.8pips
3本連続の陽線・陰線407回46.68%-1249.9pips408回50.74%+1418.5pips

2024年と2025年の両方で黒字になったのは、1時間足では6種(ハンマー、ピンバー、丸坊主、大陽線・大陰線、包み足、赤三兵)です。15分足では2種(丸坊主、明けの明星)、4時間足では7種(ハンマー、流れ星、トウバ、十字線、包み足、インサイドバーのブレイク、赤三兵)でした。ただし4時間足のトウバは2025年に2回、2024年に1回しか売買がありません。

3つの時間足すべてで両年とも黒字だったパターンは1つもありません。 1時間足で両年黒字だったハンマーと包み足も、15分足では残りません。ハンマーは15分足で2024年+1376.9pipsに対して2025年−25.2pips、包み足は15分足で2年とも赤字(2024年−485.2pips、2025年−496.7pips)でした。

15分足で赤字が並ぶ理由は取引回数です。毛抜きは1年で1,952回売買していて、スプレッドだけで585.5pipsを払っています。

2025年を前半と後半に割ると

両年とも黒字だった組み合わせを、2025年の1〜6月と7〜12月で割り直しました。

時間足パターン2025年通年1〜6月7〜12月
15分足丸坊主+365.0pips+677.1pips-312.0pips
15分足明けの明星+416.0pips-342.2pips+758.3pips
1時間足ハンマー+791.5pips-66.2pips+857.7pips
1時間足ピンバー+1229.8pips+782.6pips+439.4pips
1時間足丸坊主+624.3pips-81.2pips+705.5pips
1時間足大陽線・大陰線+53.3pips+34.1pips+19.2pips
1時間足包み足+1000.9pips+395.5pips+604.6pips
1時間足赤三兵+663.8pips-457.3pips+1121.1pips
4時間足ハンマー+122.6pips-516.6pips+655.9pips
4時間足流れ星+73.8pips+620.3pips-546.5pips
4時間足トウバ+335.3pips+240.8pips+94.5pips
4時間足十字線+1955.3pips+2302.2pips-346.8pips
4時間足包み足+395.4pips-66.2pips+619.6pips
4時間足インサイドバーのブレイク+969.2pips+456.2pips+490.3pips
4時間足赤三兵+1136.1pips+454.8pips+674.0pips

15組のうち、前半と後半の両方が黒字だったのは6組です。1時間足の赤三兵は通年+663.8pipsですが、前半だけなら−457.3pipsでした。2年とも黒字だった15組のうち、半年に割ると9組は片側が赤字です。

前年の1位を翌年も持ち続けたらどうなるか

2024年に最も稼いだパターンを選び、そのまま2025年に持ち越します。

時間足2024年の1位2024年の年間損益2025年の年間損益2025年の順位2025年の17種の中央値
15分足ハンマー+1376.9pips-25.2pips7位-372.7pips
1時間足包み足+2449.2pips+1000.9pips3位+220.2pips
4時間足ハンマー+1641.7pips+122.6pips7位+73.8pips

3つとも、翌年は17種の中央値を上回りました。このシリーズの他の指標では、前年に一番稼いだ設定が翌年に中央値を下回ることのほうが多かったので、ここは違う結果です。ただし損益は3つとも大きく縮んでいて、15分足では+1376.9pipsが−25.2pipsになりました。15分足で7位でも中央値を上回るのは、2025年に17種のうち11種が赤字だったからです。

3本連続は3本である必要があったのか

赤三兵、三羽烏、明けの明星、宵の明星は、どれも3本の足で定義されています。3という数字を2本から6本まで動かしました。同じ色の実体が何本続いたら入るか、という条件です。

時間足本数2025年 取引回数2025年 年間損益2024年 取引回数2024年 年間損益
1時間足2本517回-778.8pips524回-699.5pips
1時間足3本407回-1249.9pips408回+1418.5pips
1時間足4本261回-484.0pips291回+527.5pips
1時間足5本152回+155.1pips166回+2253.7pips
1時間足6本84回+32.2pips90回+710.2pips

1時間足で両年とも黒字になったのは5本と6本です。3本は、2024年に+1418.5pips、2025年に−1249.9pipsで、5通りのうち最も振れた本数でした。 15分足と4時間足では、2本から6本のどれも両年黒字になりません。3つの時間足を合わせた15通りのうち、両年黒字は1時間足の5本と6本の2通りだけです。

本数を増やすと取引回数が落ちます。1時間足の6本は2025年に84回で、+32.2pipsは1回あたり0.38pipsです。スプレッドが0.3pipsではなく0.7pipsだったら、この年は赤字で終わります。

損切り・利確とコスト

勝率は決済で決まる

同じ入り方に、損切りと利確を付け替えました。1時間足のハンマーです。

損切り・利確2025年 取引回数2025年 勝率2025年 年間損益2024年 年間損益
なし(10本後に決済)202回53.96%+791.5pips+1721.2pips
損切り30・利確60231回43.29%+213.1pips+464.5pips
損切り60・利確30230回62.61%+318.5pips+369.2pips
損切り50・利確50224回52.23%+49.6pips+492.4pips

入る足は同じで、勝率が43.29%から62.61%まで動きます。損切りを利確の2倍にすれば勝率は上がり、年間損益はどちらも減りました。 「このパターンは勝率6割」という紹介を読むときは、決済の条件を一緒に見る必要があります。

取引回数が202回から230回前後に増えるのは、損切りや利確で早く決済が終わると、10本待つ場合には見送っていた次の成立に入れるようになるためです。

コスト

支払ったスプレッドは、取引回数×0.3pipsと一致しました。1時間足・2025年の17種で、計算どおりでなかったものはありません。

時間足パターン取引回数支払ったスプレッド回数×0.3pips
15分足毛抜き1952回585.5pips585.6pips
15分足ピンバー1838回551.3pips551.4pips
15分足包み足1455回436.5pips436.5pips
1時間足毛抜き481回144.3pips144.3pips
4時間足毛抜き124回37.2pips37.2pips

スプレッドを0にすると符号が変わったのは、3つの時間足×17種=51通りのうち2通りだけでした(15分足のハンマーと、15分足の大陽線・大陰線)。残りの赤字は、回数の多さではなく入り方そのものから来ています。

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補足

対象は米ドル/円の2024年1月1日から2025年12月31日です。終値約定、スプレッド0.3pips固定、0.1ロットで計算しました。成立の判定にはFormiqのバックテスト機能と同じ処理を使い、対象期間の前の足も読み込んでいます。1本後・5本後・10本後・20本後を見るため、年の終わりからその本数ぶんは対象から外しています。トンボとトウバは1時間足で年20回前後、4時間足で年1〜6回しか成立しないため、数値の振れが大きくなります。

よくある質問

ローソク足パターンの勝率はどれくらいですか?
1時間足・2025年・10本後の終値で数えると、17種26通りの成立方向のうち勝率が最も高かったのは丸坊主の買いで63.95%(86回)、最も低かったのはトウバの売りで38.46%(13回)でした。ただし同じ期間の全部の足で数えると、10本後に上昇していた割合は50.35%、下落していた割合は49.63%です。26通りのうち22通りは、この対照群との差が5ポイント以内に収まりました。
一番勝率が高いローソク足パターンはどれですか?
時間足と年で入れ替わり、固定できませんでした。パターンが出なかった足との差が2024年と2025年の両方でプラスだったのは、時間足3種×17種26通りの計78通りのうち19通りです。1時間足で306回・347回出たハンマーの買いは、6通り(3時間足×2年)のうち5通りでプラスでしたが、15分足の2025年だけは1.13ポイント下回りました。全部でプラスになったものはありません。
酒田五法の三兵(赤三兵・三羽烏)は効きますか?
この検証では、単に陽線が3本続いた足と区別できませんでした。1時間足・2025年の赤三兵724回は100%が「3本続けて陽線」にも当てはまり、その3本連続の759回のうち95.39%が赤三兵でした。10本後に上昇していた割合は赤三兵47.30%、3本連続47.49%で、同じ期間の全部の足の50.35%を両方とも下回っています。
「下降のあとのハンマー」のように直前の値動きを条件に足すと改善しますか?
改善しませんでした。パターンの直前5本が反転すべき向きに動いていた場合と、逆に動いていた場合に分けて数えると、教科書どおりの側が上回ったのは128通り中58通りです。半分を下回りました。
Formiqでローソク足パターンを検証できますか?
できます。バックテストの条件一覧にこの17種がそのまま並んでいて、ヒゲと実体の比率など8種にはしきい値の項目があります。この記事の数値は同じ判定を使って数えました。

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