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公開著者検証証拠MACDヒストグラムシグナル線移動平均線オシレーターバックテストドル円

MACDの3つの読み方と12/26/9を2,052通り検証

MACDの読み方3つを、ドル円の2年で比べました。ゼロラインクロスは指数移動平均のクロスと228通りすべてで一致します。ヒストグラムの反転は勝率53.7〜60.9%とシグナル線とのクロスを大きく上回りますが、1時間足の57通り中41通りがマイナスでした。

MACD(マックディー)は、期間の違う2本の指数移動平均の差を線にした指標です。短期12・長期26・シグナル9という数字がほぼ初期設定として使われていて、チャートの下の別枠に、MACD線・シグナル線・ヒストグラムの3つが表示されます。

売買ルールも3つ知られています。MACD線がシグナル線を抜けたところ、MACD線が0を抜けたところ、ヒストグラムが反転したところです。Formiqのバックテストにもこの3つが読み方として並んでいるので、まずそれぞれの成績を測るつもりで回しました。

3つは別々の売買になりますが、性格が正反対でした。 ヒストグラムの反転は1時間足の57通りすべてで勝率50%を超え、そのうち41通りが年間ではマイナスです。シグナル線とのクロスは勝率が33.54〜40.46%しかないのに、57通りすべてが2024年と2025年の両方でプラスでした。そしてゼロラインクロスは、指数移動平均どうしのクロスと228通りすべてで一致しています。

−2k−1k0+1k+2kM15H1H4年間損益の中央値(pips)
シグナル線とのクロスヒストグラムゼロラインクロスヒストグラムは平均勝率が最も高く、3つの時間足すべてでマイナス
57通りの年間損益の中央値です(米ドル/円、2025年)。ヒストグラムの反転は平均勝率が15分足57.62%・1時間足57.12%・4時間足50.90%で3つの読み方のうち最も高く、年間損益の中央値は3つの時間足すべてでマイナスでした。

MACDは何を測っているのか

計算は3段です。

  1. MACD線 = 短期の指数移動平均 − 長期の指数移動平均(初期設定では12と26)
  2. シグナル線 = MACD線の指数移動平均(初期設定では9)
  3. ヒストグラム = MACD線 − シグナル線

1行目がこの指標の本体です。2本の平均の差なので、短期が長期より上にいれば正、下にいれば負になります。値そのものは価格の単位で、ドル円なら「短期の平均が長期より何銭離れているか」を表します。

ここまでで、後の検証結果の半分は決まってしまいます。順に見ます。

ヒストグラムの反転は、クロスより早く入る

ヒストグラムはMACD線からシグナル線を引いた値です。0を上に抜けた足は、MACD線がシグナル線を上に抜けた足そのものなので、ヒストグラムをクロスの合図として読むと、シグナル線とのクロスと同じ売買になります。

反転はそこではありません。ヒストグラムがまだマイナスのうちに、縮み始めた足を指します。3本を見て、下がり続けていたヒストグラムが上向いた谷が買い、上がり続けていた山が売りです。0を抜けるより前に成立するので、クロスを先回りする形になります。

1時間足・2025年・12/26/9で、3つを並べます。

読み方取引回数勝率年間損益平均の勝ち幅平均の負け幅平均保有
シグナル線とのクロス451回38.58%+2,223.6pips68.00pips−34.69pips19.4本
ヒストグラムの反転373回56.84%+761.1pips46.71pips−56.78pips23.4本
ゼロラインクロス200回35.00%+689.5pips95.08pips−45.89pips43.6本

勝率が最も高い読み方の、平均の勝ち幅が最も小さくなっています。 反転は46.71pipsを取って56.78pipsを失う形で、負けのほうが大きい唯一の読み方です。早く入るぶん、伸びる前に反対の反転が出て決済されます。

ゼロラインクロスは、指数移動平均どうしのクロスだった

MACD線は短期の指数移動平均から長期の指数移動平均を引いた値です。したがってMACD線が0を上に抜けることは、短期の指数移動平均が長期を上に抜けることと同じ条件になります。ゴールデンクロスそのものです。

同じ19組の期間を、MACDのゼロラインクロスと、移動平均線クロス(平均の種類を指数移動平均にしたもの)の両方で回して突き合わせました。

突き合わせた組み合わせ取引回数と年間損益が一致
ゼロラインクロス と 指数移動平均どうしのクロス228通り中228通り

こちらも差はありません。MACDのゼロラインで売買する設計は、指標を1つ減らしても同じ売買になります。

このシリーズで「その指標である必要があるのか」を確かめたのは5件目です。CCIのゼロラインクロス、サイコロジカルライン、平均足、移動平均線乖離率に続きます。今回は指標の3つの読み方のうち1つがこれに当たりました。

読み方は3つ、うち1つは別の指標

整理すると、MACD固有の売買条件はシグナル線とのクロスヒストグラムの反転の2つです。ゼロラインクロスも数字は載せますが、それは指数移動平均どうしのクロスの数字でもあります。

MACDの設定と読み方

どこに表示されるか

ローソク足には重なりません。価格チャートの下に別枠が付き、そこに3つが描かれます。

  • MACD線(初期設定は青)
  • シグナル線(初期設定はオレンジ)
  • ヒストグラム(0より上と下で色が変わる。初期設定は上昇が緑、下降が赤)

0の水平線が基準になります。MT4の標準MACDだけは作りが違い、シグナル線を単純移動平均で計算し、ヒストグラムをMACD線そのものとして描くため、見た目が変わります。この記事とTradingViewのMACDは上の3段の計算です。

設定ダイアログに並ぶ項目

項目初期設定何を決めるか
短期12MACD線の速いほうの指数移動平均の期間
長期26MACD線の遅いほうの指数移動平均の期間
シグナル9MACD線を平滑してシグナル線を作る期間

バックテスト側には、これに読み方(シグナル線とのクロス/ゼロラインクロス/ヒストグラム)が加わります。

シグナル期間は、読み方によっては何も変えない

シグナル線を使わない読み方では、シグナル期間を動かしても計算に届きません。1時間足・2025年の57通りを、シグナル期間ごとに中央値で並べます。

シグナル期間シグナル線とのクロスヒストグラムの反転ゼロラインクロス
5+2,055.4pips(平均614回)−1,494.1pips(平均438回)+625.8pips(平均211回)
9+2,054.3pips(平均480回)−152.2pips(平均376回)+625.8pips(平均211回)
14+1,654.3pips(平均408回)−111.7pips(平均332回)+625.8pips(平均211回)

ゼロラインクロスの列は3行とも同じ値です。15分足では3行とも+1,531.0pips・平均861回、4時間足では3行とも−1,290.0pips・平均66回で、時間足を変えても同じでした。ゼロラインクロスを選んだ時点で、設定できる3つの数字のうち1つは効かなくなります。

シグナル線を読む2つには効きます。効き方は取引回数で、シグナル線とのクロスは5から14へ伸ばすと平均614回から408回へ減ります。

一般に使われている売買ルールと、この記事で測った条件

一般的な呼び方この記事で測った条件
ゴールデンクロス・デッドクロスMACD線がシグナル線を上に抜けたら買い、下に抜けたら売り
0ラインブレイクMACD線が0を上に抜けたら買い、下に抜けたら売り
ヒストグラムの反転ヒストグラムがマイナスのまま上向いたら買い、プラスのまま下向いたら売り(3本で判定)

決済は反対のシグナルが出るまで持ち続けます。損切りと利確を付けた場合は後ろの節で別に測りました。

検証の条件

項目
通貨ペア米ドル/円
期間2024年1月1日〜12月31日、2025年1月1日〜12月31日
時間足15分足、1時間足、4時間足
短期5・8・12・16・24
長期17・26・35・52
シグナル5・9・14
組み合わせ短期<長期の19組×シグナル3種=57通り
読み方シグナル線とのクロス、ゼロラインクロス、ヒストグラム
約定終値
スプレッド0.3pips固定
ロット0.1
決済反対のシグナルが出るまで

合計2,052通りを回しています(57通り×読み方3種×時間足3種×期間4区分)。

期間の内訳は2024年・2025年・2025年前半・2025年後半です。

時間足を変えると結果が入れ替わる

読み方と時間足の組み合わせごとに、2024年と2025年の両方でプラスになった設定の数を数えました。

時間足読み方2年ともプラス2025年の中央値2024年の中央値平均取引回数平均勝率
15分足シグナル線とのクロス10 / 57+365.3pips−1,359.9pips2,125回33.04%
15分足ヒストグラムの反転0 / 57−2,535.6pips−795.0pips1,549回57.62%
15分足ゼロラインクロス54 / 57+1,531.0pips+1,659.5pips861回29.57%
1時間足シグナル線とのクロス57 / 57+1,972.5pips+2,127.4pips501回36.95%
1時間足ヒストグラムの反転1 / 57−433.7pips−1,143.0pips382回57.12%
1時間足ゼロラインクロス48 / 57+625.8pips+1,103.2pips211回33.96%
4時間足シグナル線とのクロス27 / 57+762.2pips+137.3pips128回44.12%
4時間足ヒストグラムの反転19 / 57−401.6pips+1,301.0pips100回50.90%
4時間足ゼロラインクロス0 / 57−1,290.0pips+2,398.0pips66回26.95%

シグナル線とのクロスは、1時間足では57通り全部が2年ともプラスで、15分足では57通り中10通りまで落ちます。 15分足の2024年は中央値がマイナスで、57通りのうち過半数が1年を通してマイナスで終わりました。

ヒストグラムの反転は、平均勝率が3つの読み方で最も高いのに、2年ともプラスになったのは15分足で0通り、1時間足で1通りです。 4時間足だけ19通りまで戻りますが、そこも2025年の中央値は−401.6pipsでした。

ゼロラインクロスは逆向きです。15分足では54通りが2年ともプラスなのに、4時間足では0通りです。4時間足のゼロラインクロスは2024年に中央値+2,398.0pipsと最も大きい一方、2025年は−1,290.0pipsでした。年で符号が変わっています。

取引回数を見ると理由の一部が分かります。4時間足のゼロラインクロスは年66回しかありません。2024年のドル円は買い持ちで+1,632.5pipsの上昇があったので、少ない回数でも大きく取れました。2025年は始値157.23に対して終値156.67で、買い持ちなら−55.7pipsです。回数の少ない設定は、その年の方向にそのまま左右されます。

一方、1時間足のシグナル線とのクロスは平均501回あり、2025年の中央値も+1,972.5pipsでした。年間の上下がほぼ同値で終わった年に、この数字が出ています。

12/26/9は特別な数字ではなかった

初期設定として広く使われている12/26/9を、同じ57通りの中で順位まで含めて測りました。

時間足読み方2025年2024年
15分足シグナル線とのクロス1,938回・勝率33.69%・+1,093.6pips(7位)−1,359.9pips(29位)
15分足ヒストグラムの反転1,493回・勝率57.74%・−2,695.2pips(32位)−538.9pips(24位)
15分足ゼロラインクロス849回・勝率29.33%・+1,212.0pips(41位)+2,225.3pips(11位)
1時間足シグナル線とのクロス451回・勝率38.58%・+2,223.6pips(16位)+3,152.1pips(2位)
1時間足ヒストグラムの反転373回・勝率56.84%・+761.1pips(2位)−1,966.7pips(49位)
1時間足ゼロラインクロス200回・勝率35.00%・+689.5pips(23位)+623.6pips(50位)
4時間足シグナル線とのクロス107回・勝率46.73%・+1,299.1pips(11位)+88.1pips(30位)
4時間足ヒストグラムの反転88回・勝率48.86%・−109.8pips(24位)+1,630.9pips(18位)
4時間足ゼロラインクロス71回・勝率19.72%・−2,089.3pips(53位)+2,690.3pips(17位)

順位はいずれも57通り中のものです。同じ12/26/9が、1時間足のシグナル線とのクロスでは2024年に2位、1時間足のゼロラインクロスでは2024年に50位でした。 ヒストグラムの反転では2025年に2位(+761.1pips)だったものが2024年には49位(−1,966.7pips)です。 4時間足のゼロラインクロスに至っては2025年に53位・−2,089.3pipsです。

15分足のシグナル線とのクロスでは、2024年の12/26/9がちょうど29位で、これは57通りの中央値そのものです。この設定が特に良くも悪くもなかった年でした。

12/26/9という数字を選ぶ前に、時間足と読み方を決める必要があります。 期間だけを他人と揃えても、同じ売買にはなりません。

短期を伸ばすほど成績が下がった

1時間足・シグナル線とのクロスの57通りを、短期の値ごとに中央値で並べます。長期とシグナルは全部の組み合わせが入っています。

短期2025年の中央値平均取引回数2年ともプラス
5+2,243.0pips674回12 / 12
8+2,044.4pips549回12 / 12
12+2,033.4pips469回12 / 12
16+1,886.5pips424回12 / 12
24+1,492.3pips351回9 / 9

短い順に大きく、長くするほど下がります。ただし5列目はどの短期でも全部が2年ともプラスで、優劣は付いていても失敗はしていません。

長期のほうは順番になりません。

長期2025年の中央値平均取引回数
17+2,224.6pips582回
26+2,011.4pips503回
35+1,755.8pips482回
52+1,889.3pips452回

35で一度下がって52で戻ります。取引回数は単調に減っているので、回数だけでは説明が付きません。この集計だけでは理由を特定できません。

片方の年で1位だった設定を、もう片方の年に当てる

各時間足で、片方の年の年間損益が最も大きかった設定を選び、そのまま相手の年に当てました。シグナル線とのクロスです。

時間足選んだ年と設定選んだ年相手の年
15分足2024年の12/52/14+1,273.1pips(1位)+561.8pips(18位)
15分足2025年の16/52/5+1,404.2pips(1位)−1,025.3pips(28位)
1時間足2024年の8/17/9+3,261.2pips(1位)+2,526.5pips(9位)
1時間足2025年の8/17/5+3,376.8pips(1位)+1,450.5pips(51位)
4時間足2024年の5/17/5+1,515.2pips(1位)+308.5pips(45位)
4時間足2025年の16/17/9+1,862.9pips(1位)+259.7pips(25位)

順位はいずれも57通り中です。6件のうち5件で、1位だった設定が相手の年では9位から51位まで落ちました。1時間足の2025年1位だった8/17/5は、2024年には51位です。 それでも2024年の年間損益は+1,450.5pipsでプラスでした。

1時間足のシグナル線とのクロスは57通り全部が2年ともプラスなので、最下位を引いてもプラスで終わります。順位が翌年に残らないことと、選んだ設定が翌年にマイナスになることは別です。この時間足と読み方では前者だけが起きました。

15分足は違います。2025年1位の16/52/5は2024年に−1,025.3pipsで、選び方を間違えると符号が変わります。

シグナル線とのクロスは勝率が全部37%前後だった

1時間足・2025年・シグナル線とのクロスの57通りは、勝率が33.54%から40.46%の間に収まりました。そして57通り全部が勝率50%未満のままプラスで終わっています

年間損益で並べた上・中央・下の3つを比べます。

設定取引回数勝率年間損益平均の勝ち幅平均の負け幅1回あたり最大ドローダウン
8/17/5723回37.07%+3,376.8pips56.16pips−25.66pips4.67pips1,284.5pips
8/52/14407回37.10%+1,972.5pips70.38pips−33.81pips4.84pips829.2pips
24/26/14316回37.34%+627.8pips77.17pips−42.82pips1.98pips1,440.5pips

「1回あたり」は勝率と平均の勝ち幅・負け幅から計算した1取引あたりのpipsです。取引回数を掛けると年間損益とほぼ一致します(723回×4.67pipsで約3,376pips、実測は+3,376.8pips)。

勝率は3つとも37%台で、順番は年間損益と逆です。 最下位の24/26/14が最も高い勝率で、最も大きい平均の勝ち幅(77.17pips)を持っています。

差が付いた場所は2つあります。上位2つは1回あたりが4.67pipsと4.84pipsでほぼ同じで、年間損益の差は取引回数の差(723回と407回)です。 一方、最下位の24/26/14だけは1回あたりが1.98pipsで、上の2つの半分以下でした。勝ち幅と負け幅の比は2.19倍・2.08倍・1.80倍で、年間損益の順番に下がっています。

最大ドローダウンは回数順ではありません。316回の24/26/14が1,440.5pipsで最も深く、407回の8/52/14が829.2pipsで最も浅くなっています。

フィルター・損切り利確・コスト

以下は1時間足・12/26/9・シグナル線とのクロスで測りました。フィルターなしの成績は2025年が451回・+2,223.6pips、2024年が423回・+3,152.1pipsです。

ADXフィルターは5度目の失敗

トレンドが出ているときだけ売買する条件として、ADXが一定の水準以上のときに限る形を4通り試しました。

条件2025年2024年
フィルターなし451回・+2,223.6pips423回・+3,152.1pips
ADX 15以上28回・+2,435.1pips30回・−2,061.5pips
ADX 20以上50回・+288.4pips58回・+950.2pips
ADX 25以上57回・+1,053.9pips53回・+984.1pips
ADX 30以上59回・+790.9pips50回・+982.0pips

どの水準も取引回数を451回から28〜59回まで落とします。2025年だけを見るとADX 15以上が+2,435.1pipsでフィルターなしを上回りますが、同じ条件の2024年は−2,061.5pipsです。2年とも改善した水準はありません。 このシリーズでADXフィルターを試したのは5度目で、5度とも同じ形になりました。

取引回数は水準を上げるほど増えています。2025年で28回・50回・57回・59回です。フィルターを厳しくすると回数が減るという向きにはなっていません。エントリーとポジションを閉じる判断の両方に同じ条件が掛かるため、条件が厳しいほど売買の区切り方が変わりますが、この集計だけでは理由を特定できません。

損切り・利確

設定2025年2024年
なし(反対シグナルまで)451回・勝率38.58%・+2,223.6pips+3,152.1pips
損切り20・利確40404回・勝率33.91%・+455.1pips+1,075.7pips
損切り30・利確60397回・勝率35.52%・+1,232.9pips+366.8pips
損切り50・利確100396回・勝率37.63%・+1,906.2pips+1,975.9pips
損切り30・利確なし394回・勝率31.73%・+2,101.9pips+1,426.4pips
損切りなし・利確60451回・勝率43.46%・+1,570.3pips+2,326.1pips

数字はpipsです。利確60だけを付けると勝率は38.58%から43.46%へ上がりますが、年間損益は+2,223.6pipsから+1,570.3pipsへ下がります。 勝ち幅が2倍ある売買ルールで勝ちを60pipsで切ると、上の節で見た「平均の勝ち幅56〜77pips」を削ることになります。

2年とも元の成績に近いのは損切り50・利確100だけで、それでも2025年は+1,906.2pipsと下がりました。

コスト

スプレッドを変えて同じ売買を回します。2025年・451回です。

スプレッド年間損益
0.0pips+2,358.9pips
0.3pips+2,223.6pips
0.6pips+2,088.3pips
1.0pips+1,907.9pips
1.5pips+1,682.4pips
2.0pips+1,456.9pips

スプレッドが1pips増えるごとに451pips減ります。 これは取引回数と同じ数字です。このシリーズで測った他の指標と同じで、スプレッドで失うpipsは取引回数×スプレッドになります。

スプレッド0での年間損益+2,358.9pipsを451回で割ると1回あたり5.2pipsです。スプレッドがこれを超えると、この設定はマイナスになります。

取引回数の多い設定ほど、この余裕は小さくなります。同じ12/26/9でも15分足のシグナル線とのクロスは2025年に1,938回あり、同じ計算での損益分岐スプレッドは0.86pipsです。時間足を1つ下げると、耐えられるスプレッドが6分の1になります。

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補足

対象は米ドル/円のみ、期間は2024年と2025年の2年です。約定は終値、スプレッドは0.3pips固定、スリッページなしで計算しています。実際の取引では約定価格と手数料が変わります。

2024年のドル円は始値140.87から終値157.20で、買い持ちなら+1,632.5pipsでした。順張りの売買ルールに有利な期間が含まれています。2025年は始値157.23から終値156.67で−55.7pipsですが、年間の高安の幅は1,899.5pipsありました。

読み方の一致を確かめた突き合わせは、同じ期間・同じ約定条件で両方を回して、取引回数・勝率・年間損益を比べたものです。取引の1件ずつを照合したものではありません。

よくある質問

MACDのヒストグラムの反転とシグナル線とのクロスは、どちらが勝ちますか?
勝率は反転、年間損益はクロスでした。1時間足の2025年で、ヒストグラムの反転は57通りすべてが勝率50%を超え(53.72〜60.93%)、そのうち41通りが年間ではマイナスです。シグナル線とのクロスは勝率33.54〜40.46%で、57通りすべてがプラスでした。反転は平均の勝ち幅46.71pipsに対して平均の負け幅が56.78pipsで、負けのほうが大きい唯一の読み方です。
MACDのゼロラインクロスは何と同じですか?
同じ期間の指数移動平均どうしのクロスと同じです。MACD線は短期の指数移動平均から長期の指数移動平均を引いた値なので、それが0を上に抜けることは、短期の指数移動平均が長期を上に抜けることと同じ条件になります。19組×3時間足×4期間の228通りすべてで、取引回数と年間損益が一致しました。
MACDのシグナル期間は何に効きますか?
シグナル線を読む2つの読み方にだけ効きます。1時間足・2025年の中央値は、シグナル線とのクロスがシグナル期間5で+2,055.4pips・平均614回、9で+2,054.3pips・平均480回、14で+1,654.3pips・平均408回でした。ゼロラインクロスではシグナル線を読まないため、3種類とも+625.8pips・平均211回で完全に同じです。
MACDの設定は12/26/9のままでいいですか?
1時間足・シグナル線とのクロスでは、2025年に451回・勝率38.58%・+2,223.6pipsで、57通り中16位でした。2024年は+3,152.1pipsで2位です。ただし同じ12/26/9は、1時間足のヒストグラムの反転では2025年に2位(+761.1pips)から2024年に49位(−1,966.7pips)へ動き、4時間足のゼロラインクロスでは2025年に57通り中53位・−2,089.3pipsでした。時間足と読み方を決めずに期間だけを選ぶ意味はありません。
MACDはMT4に入っていますか?
入っています。MT4とMT5では挿入→インディケータ→オシレーターからMACDを選び、短期・長期・シグナルの3つを指定します。MT4標準のMACDはシグナル線を単純移動平均で計算し、ヒストグラムをMACD線そのものとして描くため、この記事やTradingViewの一般的なMACDとは形が変わります。Formiqのチャートにも入っていて、バックテスト側では読み方3種と3つの期間を条件にできます。

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