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公開更新著者STCシャフトレンドサイクルインジケーターパラメータードル円

STCの期間と売買水準:72通りの設定を比較

STCの4つのパラメータをドル円の15分足・1時間足・4時間足で72通り検証。2024年と2025年の黒字設定数、初期設定の取引回数・勝率・年間損益、時間足を変えたときの差を実測値で比較します。

STC(シャフ・トレンド・サイクル)は、MACDにストキャスティクスを二重にかけて0〜100の範囲に収めた指標です。MACDより反応が速く、レンジ相場での往復を減らすことを狙って作られています。

ドル円の2025年(1月1日〜12月31日)で、短期・長期・ストキャス期間・判定水準の4つを72通り組み合わせて検証しました。時間足は15分足・1時間足・4時間足、比較のために2024年でも同じ72通りを回しています。

両方の年で黒字だった設定は、15分足10/72、1時間足49/72、4時間足36/72でした。4時間足の10/30/5・水準25は年間損益が2025年に+3,399.7pips、2024年に+3,014.6pipsでしたが、同じ4時間足の初期設定は2024年に−593.4pipsです。

M15H1H4OsMA13/5454/5422/54ACオシレーター0/2724/2716/27ストキャスRSI0/363/3630/36STC10/7249/7236/72ウェーブトレンド0/3024/3029/30スクイーズ29/4524/451/45
両方の年で黒字の割合が高い低い数字は「2024年と2025年の両方で黒字だった設定 / 試した設定」
どの指標も全部の時間足では残らず、どの時間足も全部の指標には合いませんでした。選ぶのは組み合わせであって、片方だけではありません。

初期設定の23/50/10はどうか

設定2025年の年間損益2024年の年間損益
初期設定 23/50/10・水準25+1,718.3pips+1,721.7pips
23/80/10・水準40+3,024.7pips+2,730.4pips
23/80/20・水準10−1,670.8pips+713.3pips

初期設定の2年の差は3.4pips(+1,718.3と+1,721.7)です。ただし、23/80/10・水準40の年間損益は2025年に+3,024.7pipsで、初期設定より1,306.4pips大きくなりました。

「初期設定が両年黒字だった」と「初期設定の年間損益が最大だった」は別の話です。

一番良かった設定はどれか

4時間足の10/30/5・水準25は、年間損益が2025年に+3,399.7pips、2024年に+3,014.6pipsとなり、検証した72設定の中で両年とも最大でした。

ただし、確認したのはドル円の2年間です。この1設定が両年とも最大だった事実だけでは、別の年や通貨ペアでも同じ設定を選ぶ根拠にはなりません。

判断材料として、この設定の中身を見ておきます。

指標2025年2024年
トレード回数164回165回
勝率50.00%40.61%
プロフィットファクター1.6571.575
損益+3,399.7pips+3,014.6pips

年160回台という回数は、4時間足としては多いほうです。15回や27回でPFが跳ね上がったケース(アルーンスーパートレンドの4時間足)とは違い、標本の薄さで説明できる数字ではありません。

STCはどの時間足で使えるか

両年とも黒字だった設定が最も多いのは、1時間足の49/72でした。

時間足2025年に黒字2025年の中央値2024年に黒字2024年の中央値両方の年で黒字年間の取引回数
15分足33 / 72−54pips19 / 72−1,244pips10 / 72約1,400回
1時間足62 / 72+1,198pips59 / 72+1,234pips49 / 72約340回
4時間足54 / 72+925pips52 / 72+642pips36 / 72約90回

15分足は年1,400回。ここでもコストが効いて、両方の年で黒字だったのは10/72にとどまります。

4時間足は年90回まで落ちて、両方の年で黒字が36/72。1時間足の49/72より低い数字です。

4時間足でも初期設定は使えるか

設定2025年の年間損益2024年の年間損益
初期設定 23/50/10・水準25+1,722.8pips−593.4pips
10/30/5・水準25+3,399.7pips+3,014.6pips
40/80/20・水準40−875.6pips+1,367.1pips

4時間足の初期設定は2025年に+1,722.8pips、2024年に−593.4pipsでした。同じ初期設定が、1時間足では2年とも約+1,720pips、4時間足では片方の年だけ赤字になりました。

4時間足の勝率は37.50%〜64.29%と幅が広く、年90回という回数の薄さがそのまま出ています。

勝率はどこまで開くか

2025年の72設定で、1時間足の勝率は32.98%〜52.40%、中央値は42.9%でした。4時間足では37.50%〜64.29%まで開きます。4時間足の取引回数は年間約90回なので、勝率が高い設定も取引回数と年間損益を一緒に確認する必要があります。

チャートに表示する方法

環境手順
MT4 / MT5標準では入っていない。配布されている .ex4/.mq4 を MQL4/Indicators(MT5は MQL5/Indicators)に置いて再起動する
TradingViewインジケーター検索で「Schaff Trend Cycle」を選ぶ
ブラウザ(Formiq)インジケーター一覧から選ぶ。短期・長期・ストキャス期間を設定から変更できる

検証の条件

項目
通貨ペア米ドル/円
期間2025-01-01 〜 2025-12-31(比較用に2024年も同条件)
時間足15分足 / 1時間足 / 4時間足
検証本数1時間足で6,226本(2025年)。15分足24,903本、4時間足1,610本
買いSTCが判定水準(10・25・40)を上抜けた足の終値
売りSTCが「100 − 判定水準」を下抜けた足の終値
決済反対側の水準抜けのみ。損切り・利確・時間決済は使わない
スプレッド0.3pips(スリッページ0、0.1ロット)
試した組み合わせ短期3種(10・23・40)× 長期3種(30・50・80)× ストキャス期間3種(5・10・20)× 水準3種のうち短期<長期の72通り
測定Formiqのバックテスト機能で実行し、1トレードずつの約定価格からpipsを再集計

同じ方法で調べたOsMAACオシレーターストキャスRSIQQEアルーンRVIスーパートレンドウィリアムズ%RMFIの記事もあります。

補足

  • 通貨ペアは米ドル/円のみ、期間は2024年と2025年の2年だけです
  • STCの実装はスクリプトによって差があります(二重ストキャスの平滑化係数など)。この数値はFormiqの実装によるものです
  • エントリーも決済も足の終値で行っています
  • スプレッドは全期間0.3pips固定です
  • 4時間足は年間57〜172回です。この件数の勝率やPFは幅の広い数字です

よくある質問

STCの最強設定は何ですか?
4時間足では10/30/5・水準25の年間損益が2025年に+3,399.7pips、2024年に+3,014.6pipsとなり、検証した72設定の中で両年とも最大でした。ただし、対象はドル円の2年間だけなので、他の期間でも同じ設定が最大になるとは判断できません。
STCの初期設定の23/50/10はどうでしたか?
1時間足の年間損益は2025年に+1,718.3pips、2024年に+1,721.7pipsで、差は3.4pipsでした。ただし2025年に年間損益が最大だった設定は+3,024.7pipsです。初期設定が両年黒字だったことと、年間損益が最大だったことは別です。
STCはどの時間足で使えますか?
1時間足と4時間足です。1時間足は72通り中49通り、4時間足は36通りが両方の年で黒字でした。15分足は10通りしかありません。15分足では年間約1,400回売買します。
STCの水準はいくつがいいですか?
買い判定を10・25・40の3通りで試しました。1時間足では2025年に水準40を使う23/80/10が+3,024.7pips、2024年には水準25を使う別設定の年間損益が最大でした。4時間足では水準25の10/30/5が両年とも最大でした。水準だけを単独で決めることはできません。
STCはMT4に標準で入っていますか?
入っていません。配布されている .ex4/.mq4 を MQL4/Indicators に置いて再起動します。MT5も標準では入っていません。TradingViewはインジケーター検索から「Schaff Trend Cycle」を追加できます。Formiqのチャートには入っていて、4つのパラメータを設定から変更できます。

Formiqは、リプレイ練習とノーコードバックテストをブラウザだけで使える無料のFXツールです。 チャートを開く、または無料プランでできることをご覧ください。