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ウェーブトレンドWaveTrendインジケーターパラメータードル円

ウェーブトレンドの設定を30通り検証:既定値が2位

ウェーブトレンドの2つのパラメータを30通り、ドル円の2025年と2024年で検証しました。1時間足では2025年に30通り全部が黒字、4時間足でも29通り。既定値10/21の位置づけまで実測値で示します。

ウェーブトレンドは、中値がその移動平均からどれだけ離れているかを、平均的な乖離幅で割って標準化した指標です。標準化した値から2本の線を作り、その交差で売買を判定します。

ドル円の2025年(1月1日〜12月31日)で、チャネル期間と平均期間の2つを30通り組み合わせて検証しました。時間足は15分足・1時間足・4時間足、比較のために2024年でも同じ30通りを回しています。

1時間足では2025年に30通り全部が黒字、4時間足でも2024年に30通り全部が黒字でした。そして15分足では両方の年で黒字だった設定がゼロです。

M15H1H4OsMA1/5454/5431/54ACオシレーター0/2722/2713/27ストキャスRSI0/360/3628/36STC10/7243/7233/72ウェーブトレンド0/3023/3029/30スクイーズ32/4525/452/45
両方の年で黒字の割合が高い低い数字は「2024年と2025年の両方で黒字だった設定 / 試した設定」
どの指標も全部の時間足では残らず、どの時間足も全部の指標には合いませんでした。選ぶのは組み合わせであって、片方だけではありません。

時間足で見る

時間足2025年に黒字2025年の中央値2024年に黒字2024年の中央値両方の年で黒字年間の取引回数
15分足1 / 30−1,101pips0 / 30−1,293pips0 / 30約1,800回
1時間足30 / 30+1,237pips23 / 30+1,364pips23 / 30約420回
4時間足29 / 30+659pips30 / 30+1,568pips29 / 30約112回

15分足は年1,800回。2024年は30通り全部が赤字です。0.3pipsのスプレッドでも年間1,080pips相当の負担になり、それを超える利益が残りませんでした。

1時間足と4時間足は対照的に安定しています。4時間足は両方の年で黒字が29/30。この検証シリーズで扱った9つの指標の中でも上位の安定度でした。

既定値で足りている

1時間足2025年2024年
既定値 10/21434回・勝率36.64%・PF 1.283・+1,672.5pips(30通り中2位+1,340.9pips(16位)
2025年の最良 20/15374回・勝率36.90%・PF 1.316・+1,772.8pips(1位)+1,106.0pips(21位)
2024年の最良 30/30+1,141.9pips(20位)+2,272.0pips
2025年の最下位 5/10+617.9pips−1,448.1pips

1位と2位の差は約100pipsです。しかも2024年では順位が逆で、既定値のほうが上にいます。探して得られる上積みが誤差の範囲、という結果でした。

4行目も見ておいてください。2025年に最下位だった設定でも+617.9pipsの黒字です。1時間足では30通り全部が黒字なので、最下位という言葉に赤字の意味がありません。

順位相関は+0.393。この検証シリーズの中では高いほうですが、それでも2025年1位が2024年21位という入れ替わりは起きています。

4時間足も同じ形

4時間足2025年2024年
既定値 10/21117回・勝率40.17%・PF 1.196・+631.4pips(18位)+1,471.3pips(20位)
2025年の最良 20/2189回・勝率43.82%・PF 1.552・+1,238.7pips+1,037.6pips(27位)
2024年の最良 5/10+616.3pips(19位)+2,445.2pips
2025年の最下位 30/45−83.6pips+1,289.6pips

4時間足でも既定値は中位(18位・20位)で、どちらの年も黒字です。順位相関は+0.164。

**2つの時間足に共通して、「どの設定を選んでも黒字だが、順位は当てにならない」**という形になっています。OsMAの1時間足と同じ性質です。

勝率は低く出る

1時間足・2025年の30通りで、勝率は32.35%〜40.04%、中央値35.8%。勝率と損益の順位相関は−0.123で、勝率が高い設定ほど損益が良いという関係にはなっていません。

15分足では相関が−0.534まで下がります。勝率の高い設定ほど損益が悪い、という逆方向の関係です。回数が多い設定では、勝率を上げようとする調整がコスト負担を増やす方向に働いたと読めます。

チャートに表示する方法

環境手順
MT4 / MT5標準では入っていない。配布されている .ex4/.mq4 を MQL4/Indicators(MT5は MQL5/Indicators)に置いて再起動する
TradingViewインジケーター検索で「WaveTrend」を選ぶ
ブラウザ(Formiq)インジケーター一覧から選ぶ。チャネル期間と平均期間を設定から変更できる

検証の条件

項目
通貨ペア米ドル/円
期間2025-01-01 〜 2025-12-31(比較用に2024年も同条件)
時間足15分足 / 1時間足 / 4時間足
検証本数1時間足で6,226本(2025年)。15分足24,903本、4時間足1,610本
買いwt1がwt2を上抜けた足の終値
売りwt1がwt2を下抜けた足の終値
決済反対側のクロスのみ。損切り・利確・時間決済は使わない
スプレッド0.3pips(スリッページ0、0.1ロット)
試した組み合わせチャネル期間6種(5〜30)× 平均期間5種(10〜45)= 30通り
測定Formiqのバックテスト機能で実行し、1トレードずつの約定価格からpipsを再集計

この検証で言えること

  1. 1時間足と4時間足が使える。 1時間足は2025年に30通り全部が黒字、4時間足は2024年に30通り全部が黒字。両方の年で黒字はそれぞれ23/30と29/30
  2. 15分足では成立しない。 2024年は30通り全部が赤字。年1,800回の売買がコストに耐えられません
  3. 既定値の10/21で足りている。 1時間足2位・4時間足18位。1位との差は約100pipsで、2024年では順位が逆転します
  4. 設定の順位は当てにならないが、実害が小さい。 順位相関は+0.393と+0.164。ただし1時間足では最下位でも+617.9pipsです
  5. 勝率は30%台で、それが正常。 相関は−0.123。15分足では−0.534まで下がります

同じ方法で調べたOsMAACオシレーターストキャスRSISTCQQEアルーンRVIスーパートレンドウィリアムズ%RMFIの記事もあります。

この検証の限界

  • 通貨ペアは米ドル/円のみ、期間は2024年と2025年の2年だけです
  • 2年とも1時間足・4時間足のウェーブトレンドに有利だった可能性を否定できません。 全通り黒字という結果は、この2年のドル円の性格も映しています
  • ウェーブトレンドの実装はスクリプトによって差があります(乖離の標準化に使う係数、平滑化の種類)。この数値はFormiqの実装によるものです
  • 判定は2本の線の交差のみで、±60のような過熱水準は使っていません
  • エントリーも決済も足の終値で行っています
  • スプレッドは全期間0.3pips固定です。15分足の結果はこの前提に強く依存します
  • 4時間足は年間74〜163回です
  • 時間帯によって値動きの大きさは変わります

よくある質問

ウェーブトレンドの最強設定は何ですか?
1時間足・2025年で最も損益が良かったのは20/15(374回で+1,772.8pips)ですが、既定値の10/21も+1,672.5pipsで30通り中2位です。差は100pipsで、2024年では既定値のほうが上(16位、20/15は21位)。探して得られる上積みはほとんどありませんでした。
ウェーブトレンドはどの時間足で使えますか?
1時間足と4時間足です。1時間足は2025年に30通り全部が黒字、両方の年で黒字だったのは23通り。4時間足は29通りが両方の年で黒字でした。15分足は0通りです。15分足では年間約1,800回売買します。
ウェーブトレンドは何を測っているのですか?
中値(高値・安値・終値の平均)が、その移動平均からどれだけ離れているかを平均的な乖離幅で割った値です。乖離を標準化してから2本の線にし、その交差で売買を判定します。名前のとおり波の位置を見る指標です。
ウェーブトレンドの勝率はどのくらいですか?
低めです。1時間足・2025年の30通りで32.35%〜40.04%、中央値35.8%でした。勝率と損益の順位相関は−0.123で、勝率が高い設定ほど損益が良いという関係にはなっていません。
ウェーブトレンドはMT4に標準で入っていますか?
入っていません。配布されている .ex4/.mq4 を MQL4/Indicators に置いて再起動します。MT5も標準では入っていません。TradingViewはインジケーター検索から「WaveTrend」を追加できます。Formiqのチャートには入っていて、2つのパラメータを設定から変更できます。

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